• Home
  • About
  • Blog
  • 2018/08/01 23:12

    お椀の高台と縁の部分に麻布を張り付ける作業。
    わたなべ木工芸のお椀は杢目を完全に隠す事はしません。
    漆を厚く塗っているものでも、良く見ると木の杢目が見える
    ようになっています。
    轆轤(ろくろ)で削った時のカンナの筋もわざと残してあって
    仕上がった時に持った感触が良く滑りにくいのも特徴です。
    それでも丈夫さを疎かにするわけにはいかないので、
    一番消耗する高台と縁の部分に麻布を張りつけています。
    これは、特徴の一つ。
    ほかにも特徴だったり、こだわりだったりっていうのがすごく
    多いのがお椀の特徴です。
    常に進化してきたのですが、ここ2~3年は今の状態で落ち着いています。
    完成形にかなり近づいてきたかなと。
    木の感じがいい。
    漆の感じがいい。
    持った感じがいい。
    使った感じがいい。
    なんとなくいい。
    そんなお椀が仕上がればいいなって思います。