2022/11/14 21:22
<わたなべ木工芸ってどんな工房?>
今更感がすごくあるんですが、
最近フォローしてくださった方もいると思うので
工房の紹介をしてみたいと思います。
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元々は何を作ってた工房なの?
って事なんですが
漆器の「木地」を作ってた工房なんですね。
その中でも、ろくろに木材を付けて
削りだす伝統工芸「庄川挽物木地」の技術をベースにしています。
だから、丸いお盆やお皿が元々は得意なんです。
そして、父が漆塗りを独学で習得し、
木地作りから漆塗りまでを
一貫製作できるようになりました。
それが、30年くらい前のお話になります。
その漆器作りに関しては今ももちろん続けているのですが、
新しい挑戦もいろいろとしています。
それが、今、僕がやってる事。
カトラリー製作、ボールペン作り。
ネットショップやSNSもやってます。
そのあたりは全部一人でやってるので
忙しくなると更新が滞る事が多々ありますが
それも優しく見守っていただけると嬉しいです。
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ざっくり言うとこんな感じ。
でも、
僕が今この仕事でやりたい事というか
やらなければいけないなって思う事がありまして。
それは「残すこと」です。
実は、僕たちがやってる「庄川挽物木地」は
ものすごく深刻な後継者不足の問題があります。
僕がこのお仕事を始めてから
15年以上、ずっと僕が最年少なんです。
先輩方のほとんどは父の世代かそれ以上。
去年、奇跡的に1人新しく入っていただきましたが
たとえ2人になっても
あと数年でこの伝統工芸は無くなってしまうと思います。
無くなってしまうのはしょうがないけど、
なにかを「残したい」と思っています。
本音を言うと
もう諦めかけてたんですが
最近、もう少しだけ頑張ってみようと思ってます。
あとどれだけできるのかはわかりませんが
国指定の伝統工芸品「庄川挽物木地」の工房
わたなべ木工芸を
今後ともよろしくお願いいたします。
では、またー。
↓これも伝統工芸品です^^