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  • 2023/05/10 16:08


    見た目にはそんなに違いはないのに
    お値段が10倍違うなんてのは漆器ではよくある事です。
    この仕事をはじめたばかりの時はずっとこの価格差が疑問だったんですが
    やっとわかるようになってきました。

    ちなみに写真の2つのお椀は
    左が110円で右が13200円なので
    お値段は132倍違います。同じお椀なのに。
    なんとなく見た目の違いはわかると思いますが
    その違いについて超簡単に説明させていただきます。
    そして、これからいろんな価格の漆器を見る事があると思いますが
    その違いもなんとなくわかるようになると思います。

    では、始めます。

    結論から言うと
    「素材と塗装が違う」
    です。

    まずは、素材。
    高い漆器は「木」でできています。
    天然の木を手間暇をかけて乾燥させた物を
    加工している物になります。

    安い漆器は「プラスチック」の物や「木粉」で
    作られた物が多いです。
    写真の右の物はプラスチックです。
    大量に効率的に作られていると思います。

    次は、塗装。
    高い漆器は「漆」が塗ってあります。
    安い漆器は「ウレタン」が塗ってある事が多いです。

    そもそも
    漆器って木の器に漆を塗ってある物じゃないの?
    って疑問に思ってしまいますが、
    そうではないみたいです。
    写真のお椀も「◯◯塗り」って書いて売ってますし、
    ウレタン塗装の物は漆器では超メジャーです。

    なので、木と漆の漆器が欲しいって方は
    高い漆器を買うのが正解になるんですが、
    安くて良い漆器が欲しいって方は
    このあたりを意識するといいかもしれません。
    安い物は、素材が塗装のどちらかで
    工夫して安くしてあります。
    素材が「木粉」で塗装が「漆塗り」とか
    素材が「木」で塗装が「ウレタン」って感じです。


    それが悪いわけではないですよ。

    それぞれにメリット・デメリットがあります。
    お値段が高いから完璧なわけではありません。
    「木と漆」の物は、熱い物を入れたときに器が熱くなりにくい。
    保温性が高いなどのメリットがありますが、
    電子レンジ、食洗機などは対応してません。

    「プラスチックでウレタン」のメリットは
    逆に食洗機、電子レンジに対応している事かなと。
    お値段が安いのももちろんメリットです。

    僕は、木と漆で漆器を作る人なので
    もう少し高い方の漆器を使う事の良さを推させていただくと
    お料理がとても美味しく感じます。
    写真が映えます。
    QOL(生活の質)が上がります。
    日本の伝統を守る事ができます。
    ほかにもたくさんありますが
    また今度。

    今回は漆器のお値段のお話でした。
    みなさんの参考になれば嬉しいです。
    ではまた。