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  • 2023/06/20 16:58

    【新作「拭き漆のお椀」】
    新作のお椀が完成しました!
    シンプルで使いやすいモノ。
    初めて本格的な漆器を使われる方にもちょうどいいお椀です。
    「えっ?普通じゃない?」
    って思われた方...はい、わかります。
    でも、実はコレ、定番のデザインに最高の品質を詰め込んであるんです。
    なので、独特の高級感があって、長期間ご使用いただける耐久性があります。
    パッと見た感じにはわかりにくいのですが、
    今日はその秘密について書いていこうと思います。
    秘密その1「漆塗りの下地の作業を4回している」
    わたなべ木工芸が長い間、拭き漆のお椀を作ってこなかったのには
    理由があります。
    それは、耐久性に不安があったから。
    実際は大丈夫なんだろけど、心配症なのです。
    拭き漆仕上げのお椀は漆の薄い層を重ねて仕上げる技法で
    漆の塗膜がすごく薄くなります。
    だから、お椀には漆を厚く塗る溜塗りをしてきたのですが、
    拭き漆のお椀を作りたくて、耐久性を高めるために下地の作業を4回しています。
    なので、木の道管をしっかりと固めています。
    毎日、使っていただく物なので耐久性に自信アリです。
    秘密その2「材料の取り方によって高級感がでている」
    わたなべ木工芸の漆器は伝統工芸品です。
    それも日本で唯一の木地の産地「庄川挽物木地」といわれる物です。
    その産地としてのこだわりは、材料が「横木取り」である事。
    横木取りとは、材料を板状にスライスして取る方法で
    木目が美しいのが特徴です。
    欅(けやき)の木の木目の綺麗さを最大限に活かした
    お椀は独特の存在感でお料理を惹きたてます。
    秘密その3「少し小さめ」
    このお椀は直径が11cmで少し小さめです。
    ですが、容量はスレスレまで入れると約280ml入るので
    使用感には何も違和感がなく
    むしろちょうど良いと感じる方が多いかもしれません。
    この少し小さく見えるサイズ感が上品さを感じさせます。
    他にも良い所やこだわりはいっぱいあるのですが、
    今回はこんな感じで。
    暮らしを中に馴染むモノ。本当に良いモノ。
    そいいうモノを作っていきたいと思います。
    ではまた!