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  • 2023/05/23 22:48

    先日、地元の職人さん達とのお食事会みたいなのがありました。
    そこで、写真のお椀みたいなお椀でお吸い物が出てきた時に
    「これ、俺が作ったお椀だわ!30年前に・・・」
    って一人の職人さんがおっしゃってて、
    (30年かー。すごいなー。)
    なんて思ってたら、
    別の長老の職人さんが
    「ダメやないか!こんな丈夫な物作ったら新しいのが売れんやろ!ガハハハ!(爆笑)」
    って会話があったんですね。
    この会話の流れがあまりにも自然すぎて
    (この会話、初めてではないな。キラーン!)
    って僕の違和感センサーが反応したわけです。
    たぶん、漆器あるある「丈夫すぎて買い替え時がこない」の定番の会話かなと。
    こんな事を考えながら無言でご飯を食べてる僕のコミュ障具合は
    とりあえず置いておいて
    漆塗りのお椀は何年くらい使えるの?って事を考えてみたいとおもいます。
    結論から言うと使用頻度やケアの仕方にもよりますが
    本物の漆塗りのお椀ならきちんと使えば十年以上は使えるかなと思います。
    落として欠けてしまったり、割れてしまった場合は
    残念ながら使えなくなる場合もあるんですが
    基本的にはすごく丈夫です。
    丈夫な理由一つは「漆」にあります。
    日本の職人さんや作家さんの作ってる漆塗りのお椀なら
    見えない所で何回も何回も漆を塗り重ねてある物がほとんどなので
    その伝統的な技法でめちゃくちゃ長持ちするように
    なってるんですね。
    塗り直しや修理をしてしまえば一生物です。
    なのでお椀はちょっといい物を選ぶのがおすすめ。
    写真のお椀は僕が15年前に作った物で今も使っています。
    ではまた!