2024/04/10 16:39


「木のペンって、なんだかかっこいい」
そう思って検索していたら、“唐木(からき)”という言葉を見つけた。
紫檀(したん)、黒檀(こくたん)、鉄刀木(たがやさん)…名前は聞いたことあるけど、なんの木なの?って思いますよね。

実はこの“唐木”、昔から高級家具や仏壇、工芸品に使われてきた特別な木材なんです。
はじめて木軸ペンを買う方にも、ぜひ知っておいてほしい木なんです。

 唐木ってどんな木?

“唐木”というのは、日本では奈良時代に中国(当時の唐)を経由して伝わった、東南アジア原産の銘木のことを指します。
紫檀、黒檀、鉄刀木の3つが有名で、「唐木三大銘木」と呼ばれています。

日本に運ばれたのは、なんと1300年以上前。
当時は船で何ヶ月もかけて運ばれるほどの超貴重品。
その希少性と、美しい木目・硬さ・耐久性から、日本では“特別な木”として扱われてきました。

唐木の魅力は“重厚感と美しさ”

唐木は、とにかく質感がすごい。
重くて硬く、触った瞬間に伝わる“高級感”は、他の木ではなかなか味わえません。

・紫檀:深みのある赤茶色で、つやっとした質感が魅力。時が経つほど深い色に。
・黒檀:名前の通り、黒に近い濃い茶色。重くて密度が高く、気品ある印象。
・鉄刀木(たがやさん):独特の縞模様が特徴。名前に“刀”がつくだけあり、硬くて存在感抜群。

これらの木で作られた木軸ペンは、持つだけで手元が引き締まり、大人の道具感がぐっと増します。

木軸ペンにこそ“唐木”が似合う理由

唐木は、加工が難しいぶん、職人の技術が試される木でもあります。
だからこそ、本当に丁寧に作られたペンじゃないと仕上がらない。

それが逆に、“一本一本、ちゃんと作られている安心感”につながるんです。

さらに、経年変化も楽しめるのが唐木の魅力。
時間とともに少しずつ色艶が深まり、使う人の手になじんでいく
まさに「育てるペン」です。

どんな人に唐木の木軸ペンはおすすめ?


・一生モノの道具を持ちたい人
・ビジネスシーンでも自信を持てる1本がほしい人
・使うたびに木の経年変化を楽しみたい人
・他とは違う、クラシックで上質なペンを探している人

最初の一本としてはちょっと贅沢かもしれませんが、長く使うならむしろコスパがいいと感じると思います。

 職人が選ぶ唐木の木軸ペン

当工房わたなべ木工芸の木軸ペン「Penman」では、紫檀や鉄刀木などの唐木を使った木軸ペンも製作しています。
一つひとつ木目を見ながら削り出し、組み立てて仕上げた手仕事の一本。
気になる方は、下のショップページでご覧くださいね。


【まとめ】
唐木とは、ただの“硬い木”じゃありません。
1300年以上もの歴史と、工芸品としての格式を持つ特別な木材です。

そしてその木を、手のひらに収まる一本のペンとして持てるというのは、ちょっとした贅沢。
でもその贅沢こそが、毎日の仕事や勉強の時間を、少しだけ豊かにしてくれるんです。

初めての木軸ペンに、唐木という選択。
じつは、かなりアリですよ。

ではまたー