2025/05/14 11:22

<なぜ今、桑の木軸ペンが選ばれているのか?
〜「縁起がいい」「和の美しさ」職人が語る3つの理由〜>

桑の木軸ペンの再販をスタートしました。

桑の木は、僕ににとって思い入れの強い材料。
木のペンを作り始めたきっかけが
当時創業70年近くなってて”上質だけど使えない端材が溜まり、それを有効利用するため”だったのですが、

その中でもこの”桑(くわ)”の木は大量にありました。

どんなに小さな端材でも勿体なくて処分できないほど
魅力的な材料なわけです。

さらに、古くから「長寿」や「繁栄」を象徴する“縁起の良い木”としても知られています。


木軸ペンとしてもとても人気があります。

なぜ、そんな桑の木でつくられたペンが多くの方に選ばれているのか?

今回は、職人の目線から見た「桑の木軸ペンが愛される3つの理由」をお話ししたいと思います。

魅力1:縁起のよさ。古くから「長寿」や「繁栄」の象徴とされてきた木


桑の木は、昔から日本人の暮らしと深く結びついてきた木です。

特に、蚕(かいこ)のエサとして桑の葉が使われていたことから、
「養蚕(ようさん)の木」として知られており、
養蚕業が盛んだった時代には“家の繁栄を支える木”と大切にされてきました。
また、桑の実は食用や薬用にも使われ、木そのものも丈夫で長持ちするため、
古くから「長寿」や「繁栄」「健康」の象徴とされてきました。

その縁起のよさから、お祝いごとの贈り物や、人生の節目に選ばれることも多い木です。
たとえば、入学や卒業、就職や転職、退職や定年のお祝い。

また、結婚や出産、還暦などの長寿祝い、さらには独立・開業といった新たなスタートのタイミングにも選ばれています。
どれも、その人の人生にとって大切な区切りのとき。

そんな節目に、「長寿」や「繁栄」の意味を持つ桑の木で作られたペンを贈ることは、

“これからの道のりが実りあるものになりますように”という想いをそっと込めることにもつながります。

桑の木軸ペンは、そうした背景を持つ木で作られた、まさに“意味のある一本”。

毎日の道具としてだけでなく、大切な気持ちを込める品としてもおすすめです。

魅力2:やさしく、あたたかみのある色合いと、経年変化の美しさ

桑の木は、ほんのりと黄味がかったやわらかな色合いが特徴。
どこか懐かしさを感じさせるような、落ち着きのある色味で、
手に取った瞬間から温もりが伝わってくるような印象を受けます。
木目は比較的はっきりと出るタイプで、自然の模様がしっかりと感じられます。

また、色の経年変化が激しい木としても知られています。
金褐色から焦げ茶色へと変化していきます。

使い込むほどに艶が増し、色に深みが出て、あなただけの一本へと育っていくのも魅力のひとつです。

魅力3:手に取るたびに心が落ち着く、“和”の趣き

桑の木には、“和”の雰囲気を感じさせる魅力があります。
ウォールナットやブビンガといった海外の木は、力強く重厚な印象がありますが、
欅(けやき)や栃(とち)、そして桑のような日本の木は、
木目がはっきりしていてもどこか繊細で、上品な空気をまとっています。

それは、春夏秋冬という四季のある気候の中で育ったからこそ生まれる表情でもあります。
夏は暑くて、冬は寒い。
そんな厳しい環境て育ったからこそ、
一本一本に違った模様や雰囲気があらわれるます。
同じ桑の木でも、まったく同じ表情のものはありません。

それが天然木の魅力であり、日本の木ならではの美しさなんですね。

おわりに

桑の木軸ペンは、見た目の美しさだけでなく、
深まっていく色やツヤなどの長く寄り添ってくれる魅力があります。
古くから縁起のよい木として大切にされてきた背景もあり、

ご自身用としてはもちろん、大切な方への贈り物にもぴったりの一本です。
今回ご用意できた数には限りがありますが、
一本一本、木の表情を見ながら丁寧に仕上げています。

全部が自信作。
ぜひ、よろしくお願いします。

では、またー。