2025/12/04 11:18

「木製の鏡餅ってかわいいけど、実際どうなんだろう?」
そんなふうに気になっている方が、ここ数年とても増えています。
SNSやインテリアショップで見かける機会が増えたものの、
プラスチックの鏡餅と比べると、
“長く使えるのかな?”
“木って扱いやすいの?”
“部屋に馴染むんだろうか…”
と、
買う前に迷ってしまう気持ちはよくわかります。
わたなべ木工芸にも、
「気になってはいるんですが、実際どうなんですか?」
という問い合わせを毎年たくさんいただきます。
そこで今回は、木地師として長年木と向き合ってきた立場から、
木製の鏡餅がなぜこんなにも選ばれているのか、
そして“実際どんな魅力があるのか” を、
やさしくお話ししたいと思います。
きっと記事を読み終えるころには、
「なるほど、こういう良さがあるんだ」と
安心して選べるようになると思います。
木のお鏡餅とは?

木製の鏡餅は、その名の通り
“無垢の木だけでつくられた鏡餅” です。
わたなべ木工芸のお鏡餅は、
昔ながらの餅の形・三方の形をそのまま木で再現しながら、
素材の良さがしっかり感じられるように仕上げています。
材料は、すべて日本の木。
餅:栃(とち)
ほんのり白く、自然な光沢がある木。
白餅にもっとも近い柔らかく上品な色味で、
飾ったときの佇まいがとてもやさしいのが特徴です。
橙:欅(けやき)
木目が美しく、あたたかい色味をもつ木。
無塗装で仕上げることで、
自然の木らしい”かわいさ”がそのまま残ります。
三方:檜(ひのき)
日本の神事にも使われる清らかな木。
檜の土台に漆を塗り重ねることで、
落ち着いた艶と本物の三方らしい風格が生まれます。
素材そのものの良さを活かしているので、
見た目はもちろん、手に取ったときの質感も心地よく、
“本物の木の道具”ならではの温かみがあります。
人気の理由①:インテリアにすっと馴染む“自然素材の落ち着き”

木製の鏡餅が最初に喜ばれるポイントは、
どんな部屋にも自然に馴染む“落ち着いた佇まい” にあります。
一般的なプラスチック製の鏡餅は、
どうしても“飾ってます感”が強く、
部屋の世界観から浮いてしまうことがあります。
でも木のお鏡餅は、
白くて柔らかな栃、
温かい色味の欅、
そして漆をまとった檜の三方という、
自然の色合いで構成されているため、
和室にも洋室にも、北欧風のシンプルな部屋にもすっと馴染みます。
派手すぎないのに、置くだけで空間が整う。
そこに“本物の木”が持つ独特の落ち着きがあります。
特に栃の白餅部分は、真っ白ではなく
“木ならではのやわらかい白” なので、
インテリアの邪魔をせず、
自然光の中でほんのりと存在感を見せてくれます。
SNSでよく「部屋がワンランク上に見える」と言われるのは、
まさにこの“落ち着いた存在感”が理由です。
人気の理由②:毎年使えるから“エコで経済的”
木のお鏡餅が選ばれる大きな理由のひとつが、
「毎年くり返し使える」 という点です。
一般的な鏡餅は、
鏡開きが終わると処分するため、
毎年買い替えるのが当たり前でした。
でも、無垢材で作られた鏡餅は違います。
<無垢材はとても丈夫で長持ちする>
栃・欅・檜といった木は、
家具にも使われるほど耐久性が高く、
形が崩れたり割れたりしにくい素材です。
< 経年変化が楽しめる>
飾りっぱなしにしても劣化しづらく、
年を重ねるごとに少しずつ色が深まり、
“我が家だけの鏡餅”に育っていきます。
<ゴミも出ないからエコ>
プラスチックのようにゴミが出ず、
処分の手間もありません。
環境面から選ばれる方も年々増えています。
<一度買えば毎年飾れるから経済的>
長い目で見れば、
毎年鏡餅を買い替えるよりずっとお得。
「初めて買ったのに、もう毎年の定番になりました」
という声もよくいただきます。
人気の理由③:工房ならではの“安心感と品質”
木のお鏡餅が「思った以上に良かった」と言われる理由には、
素材選びから仕上げまで、工房ならではの丁寧な作りがあるからです。
わたなべ木工芸のお鏡餅は、どのパーツも
“ただ木を使っている”のではなく、
日本の木の良さを最大限いかす作り方をしています。
餅:栃 × 白砥の粉(しろとのこ)仕上げ
栃は、白餅の雰囲気にもっとも近い
やわらかい白と、落ち着いた光沢が特徴の木。
ここに白砥の粉の仕上げを掛けることで、
自然な餅らしい白さと品のある質感が生まれます。
手で触れたときのしっとり感は、無垢材ならではです。
橙:欅 × 無塗装
ふっくらした形の橙には、あえて塗装をせず、
欅が持つあたたかい色味・木目をそのまま活かしています。
時間が経つほどに少しずつ深い色に育ち、
“本物の木の橙”らしいかわいさが増していきます。
三方:檜 × 漆塗り
檜は神社でも使われる清らかな木。
これに漆を塗り重ねることで、
艶やかな風格と強度が生まれます。
本当の三方のような雰囲気があり、
飾った時の存在感をぐっと引き締めてくれます。
ひとつずつ木地師が仕上げる安心感
餅と橙の部分はすべて、
わたなべ木工芸の工房で 木地師の手でひとつずつ挽き上げられたものです。
木目・色・表情がひとつずつ異なるため、
世界に同じものが二つとない特別な鏡餅になります。
三方(台座)は、形の整ったものを選んで仕入れ、
そのうえで 工房で丁寧に漆を塗り重ねて仕上げています。
漆ならではの深い艶と、檜の凛とした表情が加わることで、
飾ったときの存在感がぐっと引き締まり、
全体の雰囲気が美しく調和します。
大量生産には出せない、
木の質感・あたたかみ・職人の目と手による仕上がり。
これが、長く愛されるお飾りになる理由のひとつです。
サイズ展開と選び方(S / M / L)

木のお鏡餅は、飾る場所やお部屋の雰囲気に合わせて
S・M・L の3サイズを選べるようになっています。
素材や仕上げはどのサイズも同じ。
違うのは“飾ったときの存在感”です。
<Sサイズ:玄関や棚にちょこんと置きたい方へ>
小さめの棚、玄関、テレビ台、窓辺などに最適。
スペースを圧迫せず、さりげなく飾れるのが魅力です。
「まずはお試しで」と選ばれることが多いです。
< Mサイズ:リビングにちょうど良いバランス>
一番人気のサイズ。
大きすぎず小さすぎず、リビングやダイニングにも自然に馴染みます。
家族が集まる場所の“ほどよい存在感”が欲しい方にぴったり。
< Lサイズ:しっかり飾りたい方へ>
存在感のあるサイズで、
玄関の飾り棚、床の間、カウンターなどにも映えます。
「毎年じっくり飾りたい」「家族行事を大切にしている」
という方に人気です。
どのサイズを選んでも雰囲気は統一されているので、
迷ったときは“飾る場所の広さ”で選ぶと失敗しません。
こんな方におすすめです
木のお鏡餅は、見た目のかわいらしさだけでなく、
“長く使えるお正月飾り”として多くの方に喜ばれています。
こんな方に、特におすすめです。
<プラスチックの鏡餅が部屋に合わないと感じる方>
自然素材の落ち着いた色味は、
和室・洋室・北欧系のインテリアにもすっと馴染みます。
<良いものを長く使いたい方>
毎年の買い替えが不要で、手間もコストも減り、環境にもやさしい選択です。
<シンプルで品のあるお正月飾りを探している方>
栃・欅・檜という日本の木の組み合わせは、
飾るだけで上品な“季節のしつらえ”になります。
<贈り物としても特別感のあるものを選びたい方>
年末のご挨拶や新築祝い、開業祝いなどにも人気。
無垢材ならではの温かみは、贈り物にもぴったりです。
<インテリアとしても楽しめる季節の飾りが欲しい方>
お正月だけでなく、
“冬のディスプレイの一部”として飾る方も増えています。
お鏡餅としての役割だけでなく、
“暮らしにそっと寄り添う木の道具”として
長く楽しめるのが、木製鏡餅の魅力です。
まとめ
お正月は、一年の始まりを気持ちよく迎える大切な時間。
その最初の“しつらえ”として、
木のお鏡餅はそっと暮らしに寄り添ってくれます。
無垢材ならではの落ち着いた質感、
日本の木を使ったやさしい色合い、
そして毎年飾れる安心感。
栃・欅・檜という日本の木の組み合わせは、
インテリアとしても美しく、
どこに置いても自然に馴染みます。
毎年買い替える必要がなく、
飾るたびに少しずつ深みを増していく姿は、
ご家族の成長や歳月とともに“我が家だけの表情”になっていきます。
年に一度だけの数量限定販売ですので、
もし気になっている方は、
ぜひこの機会に手に取ってみてください。
木のあたたかさが、
新しい一年をやさしく迎えてくれるはずです。
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