2026/08/06 16:36
紫檀・黒檀と並び、「唐木三大銘木」のひとつに数えられる鉄刀木(たがやさん)。
硬く丈夫な木質と、濃淡のある重厚な色合いが魅力で、
古くから高級家具や工芸品などに使われてきた銘木です。
今回、そんな鉄刀木を使用した「Penman JP」のシャープペン・ボールペンを、
8月7日(金)19時から新発売します。
この記事では、鉄刀木がどのような木なのか、その歴史や木目の特徴、
今回使った材料の特徴など、ご紹介していきたいと思います。
鉄刀木とは?

鉄刀木は「たがやさん」と読み、紫檀・黒檀と並んで
「唐木三大銘木(からきさんだいめいぼく)」のひとつに数えられる木材です。
その名前は、鉄の刀を思わせるほど硬く丈夫なことに由来するといわれています。
密度が高く、ずっしりとした重みがあり、硬さもあるので傷がつきにくいことも特徴です。
濃い褐色の中に現れる力強い木目も、鉄刀木ならではの魅力。
同じ木から作ったものでも、色の濃淡や木目の出方が異なり、一つひとつに個性のある表情を楽しめます。
唐木として受け継がれてきた高級木材
唐木(からき)とは、かつて中国を経由して日本へ伝わった、
東南アジア原産の銘木の総称です。
遣唐使が行き来した奈良時代には、唐からさまざまな文化や工芸技術が
日本へ伝えられました。
その中には、紫檀・黒檀・鉄刀木などの唐木を使った木工品もあり、
正倉院には唐木を用いた工芸品が今も残されています。
硬く丈夫で、美しい色合いや木目を持つ唐木は、その後も高級家具や仏壇、
工芸品などに使われてきました。
なかでも鉄刀木は、紫檀・黒檀と並ぶ「唐木三大銘木」のひとつ。
長く使える丈夫さと重厚な佇まいを持ち、
素材そのものの美しさを楽しめる木材として受け継がれてきました。
鉄刀木の重厚な色合いと木目

鉄刀木の魅力は、濃い褐色を基調とした重厚な色合いと、はっきりと現れる力強い木目です。
細かな木目がいくつも重なり、見る角度によって濃淡や表情が変わるため、
小さな木軸の中にも自然がつくり出した美しさを感じられます。
色の出方や木目は一本ずつ異なり、落ち着いたものから縞模様が際立つものまで、
それぞれに鉄刀木らしい個性があります。
今回使用した木材について

今回使用した鉄刀木には、明るい部分と濃い部分が、
はっきりと分かれているものがあります。
これは、どちらも鉄刀木の芯材から削り出したものです。
木材の内部は、削り出されるまで空気や光にほとんど触れていないため、
製作直後には明るい色となって現れることがあります。

その後、表面が空気や光に触れることで、木に含まれる成分が少しずつ変化し、
次第に色が深まっていくと考えられます。
これまで鉄刀木を製作した際にも同じような色の違いが見られ、
その後、明るい部分が濃く変化して周囲の色に馴染んでいきました。
その経験から、今回の鉄刀木も、おおよそ1か月ほどを目安に少しずつ色が
深まっていくと予想しています。
変化の早さや色の残り方には一本ずつ違いがありますが、それも天然木ならではの表情です。
使いながら落ち着いた色合いへ変わっていく過程もお楽しみください。
鉄刀木で作るPenman JP

重厚な色合いと力強い木目を持つ鉄刀木は、太さと重みのある「Penman JP」とも
相性のよい木材です。
今回製作した鉄刀木のPenman JPは重量が約36gあり、
Penman JPの中でも重めの一本となりました。
手にしたときのずっしりとした感触からも、鉄刀木らしい重厚感を味わえます。
硬く丈夫な鉄刀木を丁寧に削り出し、国産の金具と組み合わせることで、
木の温かみと安定感のある使い心地を感じられる一本になりました。
シャープペンとボールペンの2種類をご用意しています。
鉄刀木ならではの表情と、使いながら変化していく色合いを、
日々の筆記とともにお楽しみください。
まとめ
鉄刀木は、紫檀・黒檀と並ぶ「唐木三大銘木」のひとつです。
硬く丈夫な木質と、濃淡のある重厚な色合いから、
古くより高級家具や工芸品に使われてきました。
今回のPenman JPは約36gと、シリーズの中でも重めの仕上がりです。
鉄刀木らしいずっしりとした重みと、一本ずつ異なる力強い木目をお楽しみいただけます。
明るく見える部分も、これまでの製作経験から、時間とともに少しずつ色が深まり、
周囲の色に馴染んでいくと予想しています。使いながら変化していく様子も、
天然木ならではの魅力としてお楽しみください。
鉄刀木の「Penman JP」は、8月7日(金)19時から、シャープペン・ボールペンを同時に新発売します。
よろしくお願いします。
わたなべ木工芸では、国産の木を中心に一本ずつ丁寧に仕上げた木軸ペンをご用意しています。
気になる方は、ぜひこちらからご覧ください。
