2026/08/29 12:02


神代ケヤキとケヤキ、どちらを選べばいい?

神代ケヤキの木軸ペンが気になっていても、
「普通のケヤキとは何が違うの?」
「価格が高くても選ぶメリットはある?」と
迷われる方もいるのではないでしょうか。

神代ケヤキと通常のケヤキは、もともとは同じケヤキです。
しかし、色合いや雰囲気、希少性、経年変化の楽しみ方には大きな違いがあります。

先に結論をお伝えすると、渋く落ち着いた雰囲気や希少性を求める方には神代ケヤキ、
明るく温かみのある色合いと大きな経年変化を楽しみたい方には
通常のケヤキがおすすめです。

どちらが優れているというものではなく、木軸ペンに何を求めるかによって、おすすめの木材は変わります。

この記事では、職人の視点から、両者の違いと、神代ケヤキを選ぶメリット・デメリットを
分かりやすく解説します。
購入を迷っている方は、ぜひ木材選びの参考にしてください。

神代ケヤキとは?

神代ケヤキとは、地震や洪水などの自然現象によって地中に埋まり、
長い年月を経て掘り出された欅(ケヤキ)のことです。

このような木材は「神代木(じんだいぼく)」と呼ばれています。

地中に埋もれている間に、土に含まれる成分などの影響を受け、
通常のケヤキとは異なる灰色や黒褐色へ変化します。
材料によっては、深い緑を帯びた黒褐色に見えるものもあり、光の当たり方によって複雑な色合いを楽しめます。

塗料で着色したものではなく、長い年月と自然環境によって生まれた色合いです。
神代ケヤキは、どこでも採れる木材ではありません。

地中から偶然発見されるものであり、状態の良い材料として使用できる量も限られているため、
通常のケヤキより希少価値が高くなります。

もともとは同じケヤキですが、自然が長い時間をかけて生み出した渋い色合いと、
一つひとつ異なる表情が、神代ケヤキならではの魅力です。

神代ケヤキと通常のケヤキの違い


神代ケヤキと通常のケヤキは、もともとは同じ樹種です。

しかし、地中で長い年月を過ごしたことにより、色合いや雰囲気、希少性などに大きな違いが生まれています。


主な違いを比較すると、次のようになります。




比較する点

神代ケヤキ

通常のケヤキ

色合い

灰色や黒褐色、深い緑を帯びた色

明るい黄褐色や茶色

雰囲気

渋く落ち着いた印象

明るく温かみのある印象

希少性

高く、入手できる量が限られる

比較的入手しやすい

色の経年変化

大きな変化は感じにくい

徐々に深い飴色へ変化する

価格

比較的高い

神代ケヤキより選びやすい




神代ケヤキは、落ち着いた色合いと希少性が大きな魅力です。

一方、通常のケヤキには、明るく木らしい色合いと、使いながら色が深まっていく楽しさがあります。

見た目の好みはもちろん、購入した時の色を長く楽しみたいのか、

使いながら変化していく様子を楽しみたいのかによっても、選ぶ木材は変わります。


神代ケヤキを選ぶ3つのメリット





1.渋く落ち着いた雰囲気がある
神代ケヤキの一番の魅力は、通常のケヤキにはない、渋く落ち着いた色合いです。
灰色や黒褐色、深い緑を帯びた複雑な色の中に、ケヤキらしい力強い木目が現れます。派手な印象ではありませんが、眺めるほどに味わいを感じられる、大人っぽい格好よさがあります。
木軸ペンにすると金属の金具とも相性が良く、木の温かみを残しながら、重厚感のある一本になります。

2.希少価値が高い
神代ケヤキは、地中から偶然掘り出される木材です。そのため、通常のケヤキのように必要な時にいつでも入手できるわけではなく、使える材料の量も限られています。
色合いや木目も、埋まっていた場所や材料によって異なります。同じ神代ケヤキという名前であっても、一つとして同じ表情のものはありません。
自然の中で長い年月を過ごした木材を、日常で使える筆記具として手元に残せることも、神代ケヤキを選ぶ大きな魅力です。

3.汚れが比較的目立ちにくい
神代ケヤキはもともとの色が濃いため、明るい色の木材と比べると、手垢や多少の汚れが目立ちにくいというメリットがあります。
もちろん、まったく汚れないわけではありませんが、日常的に気兼ねなく使いやすい木材です。
特別な希少材でありながら、飾って楽しむだけではなく、仕事や勉強などで毎日使いたい方にも向いています。


神代ケヤキを選ぶ前に知っておきたい2つのデメリット


1.色の大きな経年変化は感じにくい
通常のケヤキは、使い始めの明るい黄褐色から、時間とともに深い飴色へ変化していきます。そのため、木軸ペンを自分の手で育てていくような楽しさがあります。
一方、神代ケヤキは、購入した時点ですでに深く落ち着いた色をしています。使うほどに艶が増し、手触りが馴染んでいく変化はありますが、通常のケヤキほど大きな色の変化は感じにくい木材です。
明るい色から少しずつ変化していく過程を楽しみたい方には、通常のケヤキのほうが向いています。

2.通常のケヤキより価格が高い
神代ケヤキは入手できる量が限られており、材料そのものの価格も通常のケヤキより高くなります。そのため、木軸ペンの販売価格にも違いが出ます。
筆記具としての性能が大きく変わるから高いというよりも、自然が生み出した独特の色合いや、材料の希少性に価値がある木材です。
できるだけ価格を抑えてケヤキの木目を楽しみたい方には通常のケヤキ、価格が少し高くても渋い色合いや希少性を重視したい方には神代ケヤキがおすすめです。

神代ケヤキがおすすめの方

神代ケヤキは、次のような方におすすめです。
・ 渋く落ち着いた色合いの木軸ペンが好きな方
・明るい木よりも、黒や深い緑を帯びた木材が好きな方
・希少な国産材を使った一本を所有したい方
・色の経年変化よりも、現在の深い色合いを長く楽しみたい方
・汚れが比較的目立ちにくく、日常使いしやすい木軸ペンを探している方

神代ケヤキは、華やかさよりも、落ち着きや重厚感を楽しむ木材です。
仕事の場でも使いやすく、年齢を重ねても長く持ち続けられる一本を探している方にも向いています。

一方、通常のケヤキは、次のような方におすすめです。

・明るく温かみのある木らしい色合いが好きな方
・使いながら飴色へ変化していく様子を楽しみたい方
・はっきりとした力強い木目が好きな方
・初めて木軸ペンを購入する方
・価格を抑えてケヤキの魅力を楽しみたい方

購入した時の明るい色から、使うほど少しずつ深い色へ変化していくため、
一本の木軸ペンを自分の手で育てていく感覚を楽しめます。

神代ケヤキと通常のケヤキは、どちらが優れているというものではありません。
渋い色合いと希少性を重視するか、明るい色合いと経年変化を重視するかによって、
自分に合うほうを選んでみてください。


神代ケヤキの「Penman JP」を再販します

今回再販する神代ケヤキの「Penman JP」には、前回と同じ材料を使用しています。
この神代ケヤキは、一般的なケヤキと比べても重く、硬さのある材料です。
実際に加工していても、その密度の高さを感じます。

「硬くて、重たい!」神代けやきの良材で作るPenman JP
https://www.watanabemokkougei.com/blog/2026/07/01/163833

神代ケヤキのPenman JPは、8月29日(土)19時から、シャープペンとボールペンを再販します。

まとめ|渋さなら神代ケヤキ、経年変化なら通常のケヤキ

神代ケヤキと通常のケヤキは、もともとは同じ樹種ですが、
色合いや雰囲気、希少性、経年変化の楽しみ方に違いがあります。
神代ケヤキは、入手できる量が限られている希少性が魅力です。
濃い色のため汚れも比較的目立ちにくく、落ち着いた雰囲気の木軸ペンを日常的に使いたい方に向いています。
渋い色合いと希少性を求めるなら神代ケヤキ、
明るい色合いと経年変化を楽しみたいなら通常のケヤキというように、
ご自身の好みに合わせて選んでみてください。


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