2026/09/04 14:16


今回、とても複雑な木目のでていたブビンガの板を使い、Penman JPをつくりました。
完成した木軸には、複雑に重なった細かな木目と、縮み杢を思わせるようなツヤが現れています。
光が当たる角度によって木目の一部が明るく浮かび上がり、
ペンを動かすたびに輝く場所が変化します。
通常のブビンガとは、また少し違った表情を楽しめる一本になりました。
材料の状態でも木目の美しさは感じられましたが、実際に削って磨いてみると、想像通りの美しい模様が現れました。
今回は、木目の細かさとツヤの美しさから「ブビンガ 上杢」として販売します。
この記事では、使用した材料の特徴や、削ることで現れた木目とツヤ、そして上杢として販売することにした理由についてご紹介します。

ブビンガはどのような木なのか

ブビンガは、アフリカに生育する、硬く重さのある木です。
大きく育つ木として知られ、現地では「神が宿る木」とも呼ばれてきました。その堂々とした姿から、神聖な木、特別な力を持つ木として大切に扱われてきた歴史があります。
木材の色は、赤みを帯びた褐色が中心です。紫色や濃い茶色を感じさせる部分もあり、落ち着いた色合いの中に、ブビンガならではの華やかさがあります。
また、硬く密度が高いことから、手に持つと木の重さをしっかりと感じられます。Penman JPにすると、重厚感のある色と持ち心地が合わさり、存在感のある木軸ペンになります。
ブビンガには、比較的まっすぐな木目のものから、木目が複雑に入り組んだものまで、さまざまな表情があります。
今回使用したのは、その中でも特に木目が細かく、複雑な模様が見られる材料です。

今回の材料に見られる細かな木目




今回使用したブビンガは、細かな木目が複雑に重なった、表情豊かな材料です。
一般的なブビンガには、比較的まっすぐに伸びる木目も見られますが、今回の材料は木目の流れが一定ではありません。
緩やかに曲がりながら流れる部分や、渦を巻くように見える部分など、場所によってさまざまな模様が現れています。細い線がいくつも重なっているように見え、光をあてて眺めていると木目の中に奥行きが感じられます。
この複雑で細かな木目が、今回のブビンガを「上杢」として販売する大きな理由のひとつになりました。

板の状態からペンの形へ

木目の美しい材料を選んでも、完成したペンにどのような表情が現れるかは、

実際に削ってみるまで分かりません。
まず大きな板から、木目の流れを確認しながらペン一本分の材料を切り出します。
その材料を旋盤で少しずつ削り、Penman JPの形へと近づけていきます。
平らな板の状態では、木目を一つの面からしか見ることができません。
しかし、丸い木軸に削ると木目が軸の周囲に現れ、見る角度によって異なる表情を見せてくれます。
板の表面では目立たなかった木目がはっきりと現れることもあれば、木目の流れが思いがけない模様になることもあります。
今回のブビンガも、削り進めるにつれて細かな木目がより分かりやすくなり、
板の状態とは違った立体感が現れました。
材料の中に隠れていた表情が、少しずつ見えてくる。これは、天然木を削ってペンをつくる面白さのひとつです。

削ることで現れた、縮み杢のようなツヤ


今回のブビンガで特に印象的だったのが、削って磨くことで現れた美しいツヤです。
木軸に光を当てると、細かな木目の一部が明るく浮かび上がり、ペンを動かすたびに輝く場所が変化します。
一般的な縮み杢に見られる、木が縮んでできたシワのような模様はありません。
そのため、見た目の印象は通常の縮み杢とは少し異なります。
しかし、木目の繊維が光を反射することで、
見る角度によって明るさや輝きが変化する原理は、縮み杢と同じです。

今回の材料は木目が細かく複雑に入り組んでいるため、決まった間隔で輝くのではなく、
不規則にツヤが現れます。
整った縮み杢とはまた違う、複雑で面白いツヤの出方を楽しめるブビンガです。
このツヤは静止した写真だけでは伝わりにくく、ペンを動かしたときに最もよく分かります。
木目を撮影したショート動画を作ったのでご覧いただけると嬉しいです。


「ブビンガ 上杢」とした理由

今回のブビンガは、通常のブビンガとは分けて「上杢」として販売することにしました。
細かな木目が複雑に入り組み、削って磨くことで、見る角度によって変化する美しいツヤが現れたためです。
以前には、魚の鱗のような模様が見られるブビンガを「如鱗杢」として販売しました。
今回の材料にも細かな木目と豊かな表情がありますが、魚の鱗が並んだような模様ではないため、
「如鱗杢」とはしていません。
一方で、通常のブビンガと比べると木目が細かく、光の中で現れるツヤも印象的です。
その美しさを分かりやすくお伝えするため、今回は「ブビンガ 上杢」としました。
決まった形の杢に名前を当てはめるのではなく、この材料が持つ木目とツヤをそのまま楽しんでいただきたいと思っています。

Penman JPとしての存在感

ブビンガは硬く、重さのある木です。
Penman JPにすると、木材のしっかりとした重さと金具の重さが合わさり、
手に持ったときに安定感があります。
赤みを帯びた深い色合いは、Penman JPの金具ともよく合います。
落ち着いた雰囲気がありながら、細かな木目と複雑なツヤによって、存在感のある木軸ペンになりました。
今回のブビンガは、光を強く当てたときだけでなく、
普段の明るさの中でも、見る角度によって木目の印象が変化します。
使うときに手元でペンを動かすたび、木目の中に隠れていたツヤがふと現れる。
その変化を日常の中で楽しめることが、今回のブビンガ上杢の大きな魅力です。

ブビンガ 上杢のPenman JPを販売します

細かな木目と、見る角度によって複雑に変化するツヤ。
今回のブビンガは、一般的な縮み杢とは少し異なりますが、
ほかの材料ではなかなか見られない面白い表情を持っています。
板の状態で感じた木目の美しさが、削って磨くことでよりはっきりと現れ、
Penman JPとして存在感のある一本になりました。
ブビンガ 上杢のPenman JPは、9月4日(金)19時より販売いたします。
木目の細かさや光の中で変化する模様を、ぜひPenman JPでお楽しみいただければと思います。




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