2025/09/16 12:12

木の中でもひときわ神秘的な存在感を放つ「神代けやき」の材料です。
ふつうの欅とはちがって、長いあいだ土の中に眠っていたことで、グレーっぽい色合いに変化した特別な木なんです。
まるで時間そのものを閉じ込めたような、不思議な雰囲気があります。
この神代けやきを使って作った木軸ペンは、ただのペンではなく「特別な一本」として楽しめます。
落ち着いた色合いや手になじむ感覚は、ほかの木にはない魅力。
この記事では、職人として実際に神代けやきを扱ってきた経験から、
なぜ神代けやきは木軸ペンにぴったりなのかをわかりやすくお話しします。

神代けやきとは?

神代けやきは、ふつうの欅(けやき)とは少しちがいます。
もともとは欅の木なんですが、長いあいだ土の中に埋もれて眠っていたことで色や雰囲気が変わった木なんです。
その年月は数百年から千年以上とも言われていて、
土や水の影響を受けて木の色が黒っぽくなったり、グレーっぽくなったり、深い緑のようになったりしています。
想像もできないくらい昔、「神の時代の木」だという事で、「神代(じんだい)」という名前がついているんですね。
見た目は落ち着いた色合いで、とてもシック。
ふつうの欅の明るい茶色とはちがって、落ち着いた大人っぽさを感じさせてくれるのが大きな特徴です。
希少な木材なので、出会える機会は多くありませんが、だからペンにすると特別感がありますね。
落ち着いた色合いが神代けやきの魅力
神代けやきのいちばんの魅力は、その落ち着いた色合いです。
グレーや深いカーキ色の木肌は派手さがなく、上品な印象を与えてくれます。
たとえば仕事で使うとき、明るい木やカラフルなペンだと少し目立ちすぎることがありますよね。
でも、神代けやきなら、スーツやノートの雰囲気にも自然になじんでくれます。
学生さんの場合は、授業や試験、ゼミの発表など、ちょっと緊張する場面でも落ち着いた印象を与えてくれます。
ノートや手帳の横に置くだけで「特別な道具を使っている」という気持ちになれて、
勉強や研究のモチベーションも上がりますよ。
シンプルだけど存在感のある雰囲気を楽しめるのが神代けやきの良さです。
男女問わず選ばれる上品さ

神代けやきの木軸ペンは、男女を問わず人気があります。
落ち着いた色合いなので、男性が持てば重厚感があり、女性が使えばスタイリッシュで洗練された印象になります。
「派手すぎないけど、ちょっと特別感のある文房具が欲しい」――そんな気持ちにぴったり。
また、プレゼントにも選ばれやすいのが神代けやきの魅力。
友だちや先輩への贈り物としても「センスがいい!」と喜ばれる一本です。
経年変化で深まる唯一無二の味わい
神代けやきの木軸ペンは、使えば使うほど表情が変わっていきます。
はじめはマットで落ち着いたグレーやカーキですが、手の油分やワックスで少しずつ艶が出て、しっとりした光沢に育っていきます。
色の変化はあまりありませんが、ツヤがきれいにでてきます。
勉強や仕事で毎日使っているうちに、気づけば手に馴染み、世界にひとつだけの相棒になってくれます。
新品の美しさもいいですが、時間をかけて一緒に過ごすことでしか味わえない深みが出てくる。
これこそが神代けやきのペンならではの楽しみ方です。
神代けやきを削る時に思う事
神代けやきは見た目の美しさだけでなく、実際に削ってみるとその特徴がよくわかります。
ふつうの欅にくらべると、やや乾いた硬さを感じます。
加工には少し技術が必要ですが、その分仕上がったときの木肌はとても緻密で、なめらかな質感になります。
削っているときが乾いた感じがありますが、オイルを塗って仕上げた時の
表情には独特の存在感があります。
木材を乾燥させるときに狂いがや割れが出やすかったりして、扱いには
手間がかかるぶん、
一本一本に愛着が湧く木材でもありますね。
職人の立場から見ても「見た目の良さ、ストーリー、希少価値」があり、
完成したときに胸を張っておすすめできる一本になるのが神代けやきの魅力です。
まとめ
神代けやきは、長い時間を土の中で過ごしてきたことで生まれた特別な木です。
学生さんから社会人まで、誰が持っても自然に手になじみます。
シンプルで派手すぎないのに、静かに存在感を放つ――それが神代けやきの魅力です。
使い続けることで艶が出て、自分だけの一本に育っていくのも楽しみのひとつ。
職人としても「ペンにぴったりの木」と感じられる仕上がりで、贈り物にも、自分の相棒としてもおすすめできます。
もし「長く愛用できる特別なペンを探している」という方がいたら、
神代けやきの木軸ペンはきっと心に残る一本になるはずです。