2025/06/04 15:16
はじめに
木軸シャーペンとは?

選ぶときのポイント3つ
1. 木の種類で選ぶ
木によって、色味や模様、雰囲気がまったく違います。
・ナチュラルな風合いが好きなら「トチ」「桑」
・重厚感や高級感がほしいなら「黒柿」「縞黒檀」
・迷ったら、日本の木の定番である「欅(けやき)」がおすすめです。
2. ペンの太さ・長さで選ぶ
細身で軽いもの(直径10mm前後・重さ15g以下)は、手が小さい方や軽快な書き心地を求める方に向いています。
一方、太めでしっかりした軸(直径12mm以上・重さ20g以上)は、
長時間の筆記でも疲れにくく、安定した持ち心地が特徴です。
ちなみに、私の作っている木軸シャーペンは、グリップ部分が直径10mm、中心部分は13mmほどで、
細すぎず太すぎない、ちょうどよいバランスを意識して設計しています。
実際に握ったときのフィット感やバランスも、書き心地を大きく左右します。
3. 重さの好みで選ぶ
木材の種類や設計によって、同じシャーペンでも重さが違います。
軽めが好きな人、ずっしり重厚感がある方が書きやすいという人、それぞれです。
ネット通販なら、重さの記載をチェックしてみましょう。一般的に、シャーペンの重さは15g〜30g程度の範囲に収まります。
20g前後がちょうど中間くらいの重さで、人によって「軽め」「やや重め」と感じ方が分かれるところです。
ちなみに、私の作っている木軸シャーペンは約20gで、木軸シャーペンの中ではやや軽めに感じる方が多い印象です。
他社製品の重さには詳しくありませんが、通販サイトの商品ページなどで重さを比較してみるのもおすすめです。
人気の木材ランキング(職人おすすめ)
1位:欅(けやき)
適度な硬さとクセのない木目で、初心者にも扱いやすい万能型。
和の雰囲気も感じられ、使うほどに味わいが出ます。
2位:神代欅(じんだいけやき)
地中に長い年月埋もれていた欅が、時を超えて掘り出された希少材です。
灰がかった渋い色味と流れるような木目が特徴で、落ち着いた風合いが大人の雰囲気を引き立てます。
黒柿に比べてやや柔らかい印象があり、落ち着いた渋さを好む方に選ばれています。
“時の流れ”を感じさせる一本として、贈り物にも選ばれています。
3位:黒柿(くろがき)
黒とグレーが混ざり合ったような独特の縞模様が特徴の希少材です。
力強く個性的な印象があり、ひと目で“特別な木”とわかる存在感を持っています。
同じ模様のものは二つとないと言われるほど、一つひとつに個性があります。
高級感と存在感を兼ね備えた、美術工芸の世界でも人気の高い木材です。
4位:桑(くわ)
やや黄色味がかった黄金色の木肌が特徴で、あたたかみのある柔らかな雰囲気が魅力です。
使い込むほどに深みが増し、アンティークのような風合いに育っていきます。
明るく上品な印象の木軸を探している方におすすめです。
5位:トチ(栃)
白っぽくやわらかな色合いで、やさしい印象を与えてくれる木です。
光の角度によっては、“縮杢(ちぢみもく)”と呼ばれる美しい波紋のような模様が浮かぶことも。
上品で明るい雰囲気のペンを探している方におすすめです。
番外編:縞黒檀(しまこくたん)
深い黒に茶色の縞模様が入った力強く美しい木材です。
重厚感があり、シャープな印象を与えるので、ビジネスシーンにもぴったり。
新しくラインナップに加わったばかりのためランキング外ですが、今後人気が出てくる予感のする一本です。
迷ったときは「見た目の印象」で選ぼう
