2026/01/21 11:30

「木軸ペンって、お手入れしないとダメですか?」
これは、はじめて木のペンを使う方から、とてもよく聞かれる質問です。
木と聞くと、
「乾燥で割れそう」「定期的にオイルを塗らないといけないのでは?」
と、少し身構えてしまいますよね。
結論からお伝えすると、
木軸ペンは特別なお手入れをしなくても、すぐに壊れてしまうものではありません。
普段通りに使っているだけで、問題なく使い続けられる方がほとんどです。
ただし、「何もしないとどうなるのか」「最低限、知っておくと安心なこと」はあります。
この記事では、
木軸ペンのお手入れが本当に必要なのか、何もしない場合に起こる変化、
そして気になったときにだけ行えばいい簡単なお手入れについて、
職人の立場からわかりやすくお話しします。
「木のペンは難しそう」と感じている方こそ、ぜひ最後まで読んでみてください。
結論|木軸ペンのお手入れは「必須」ではありません

まず結論からお伝えすると、
木軸ペンのお手入れは必須ではありません。
「木でできている=こまめなお手入れが必要」
というイメージを持たれがちですが、
実際には、日常使いを前提として作られている木軸ペンがほとんどです。
普通に使って、机に置いて、ペンケースに入れて持ち歩く。
それだけで、すぐに割れたり、使えなくなったりすることはありません。
実際、特別なお手入れをせずに、何年も使い続けている方もたくさんいます。
僕のペン立てにもそんなペンがたくさん並んでいます。
毎日オイルを塗ったり、神経質にならなくても大丈夫なんですね。
では、
・何もしないとどうなるのか
・どんな変化が起きやすいのか
を、順番に見ていきましょう。
何もしないとどうなる?実際に起きる変化
「お手入れをしなかったら、木軸ペンはどうなってしまうのか」
ここがいちばん気になるポイントだと思います。
実際に起きる変化は、大きく分けて次の3つです。
① 見た目の変化|少しずつ落ち着いた表情になります
お買い求めいただいてすぐは、ある程度はツヤがでている状態だと思います。
その状態から何もしなくても、ボロボロになることはありません。
ただ、使い続けることで、見た目には少しずつ変化が出てきます。
・ツヤが落ち着いてくる
・色味が少しずつ深くなる
これは「劣化」ではなく、木ならではの経年変化です。
使う人の手に触れ、時間が経つことで、表情が変わっていきます。
新品のきれいさとは違いますが、
「使い込んだ木の良さ」が出てくると感じる方も多いです。
② 触り心地の変化|乾燥すると少しカサっと感じることも
しばらく使っていると
表面を触ったときに「少し乾いてきたかな?」と感じることがあります。
そのタイミングで「木工用オイル」や「蜜蝋ワックス」を塗ってあげると
しっとりした感覚が戻ります。
ただし、この段階で無理に何かをしなくても、
すぐに問題になることはほとんどありません。
③ 壊れる心配は?|実は木よりも別の部分が原因
「何もしないと割れたり壊れたりしませんか?」
という質問もよくあります。
正直に言うと、
木が原因で使えなくなるケースはかなり少ないです。
実際にトラブルが起きやすいのは、
・内部機構
・芯が詰まった
・ノックの調子が悪くなった
といった部分で、木そのものとは関係ないことがほとんどです。
つまり、
何もしないからといって、木軸ペンがすぐにダメになる心配はほぼありません。
お手入れをする理由|目的は「予防」のため

木軸ペンのお手入れをする一番の理由は、
汚れや乾燥を防ぐための「予防」です。
お手入れをすることで、
・手の汚れが染み込みにくくなる
・表面が保護され、乾燥しすぎるのを防げる
といった効果が期待できます。
特に乾燥が進むと、
ごくまれに、表面に小さな割れが出ることがあります。
ただし、その多くはよく見ないと分からない数ミリ程度のもので、
使えなくなるほど大きく割れてしまうケースは、ほとんどありません。
つまり、お手入れは
「しないと使えなくなるから」ではなく、
より安心して、気持ちよく使い続けるためのものです。
必須ではありませんが、
気になったときに少し手をかけてあげる。
そのくらいの距離感が、木軸ペンにはちょうどいいと感じています。
最低限これだけでOKなお手入れ方法
木軸ペンのお手入れといっても、
難しいことや特別な道具は必要ありません。
基本は、とてもシンプルです。
普段は何もしなくてOK
日常的なお手入れとしては、
・使ったあとに、乾いた布で軽く拭く
・そのまま机に置いて使う
これだけで十分です。
実は、ペンを使うたびに触れる手の油分が、
自然なお手入れの役割をしてくれています。
「普通に使うこと」自体が、いちばんのメンテナンスとも言えます。
気になったときだけで大丈夫
もし、
・ 表面が少し乾いてきたと感じたとき
・触り心地がカサっとしてきたとき
そんなときだけ、軽くお手入れをしてあげれば十分です。
僕のおすすめは、蜜蝋ワックスを薄く塗る方法。
量は本当に少し(米粒大)で大丈夫です。
布やティッシュに少量とって、
木目に沿ってやさしく伸ばすだけでOKです。
頻度の目安としては、
数ヶ月〜半年に1回くらいで十分です。
わたなべ木工芸の木軸ペンには、木軸部分のお手入れ用として蜜蝋ワックスを付属していますので、
特別なものを用意する必要はありません。
まとめ|木軸ペンは、気楽に使って大丈夫です
木軸ペンのお手入れは、必須ではありません。
特別なことをしなくても、普段通りに使っていれば、すぐに壊れてしまうことはほとんどありません。
何もしない場合でも、
起こるのは劣化ではなく、木ならではの自然な経年変化です。
色やツヤが少しずつ変わっていくのも、木軸ペンの楽しみのひとつだと感じています。
お手入れをする理由は、
「しないと使えなくなるから」ではなく、
汚れや乾燥を防ぐための予防のため。
気になったときに、
乾いた布で拭いたり、
付属の蜜蝋ワックスを少量使ってあげる。
それくらいで十分です。
木軸ペンは、
神経質にならず、毎日使ってもらうことで、
少しずつ持ち主の手に馴染んでいく道具です。
ぜひ、気楽に、長く使ってみてください。
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