2025/07/27 12:12
木軸シャーペンは、使えば使うほど手になじみ、少しずつ深みのある色やツヤが出てきます。
まるで「育てる文房具」のように、時間をかけて自分だけの表情を見せてくれるんです。
でも、ふと疑問に思いませんか?
「このペン、どうやってお手入れしたらいいの?」
安心してください。
実は、特別な道具や難しい技術なんていらないんです。
ここで紹介するケア方法は、木軸ボールペンでももちろん同じように使えます!
この記事では、木軸ペン職人である僕が、
木軸シャーペンを長く美しく使うためのメンテナンスのコツを、やさしく解説します。
「基本は乾拭きだけ」という簡単ケアから、
ちょっとこだわりたい人向けのワックス・オイルの使い方まで紹介しますので、
ぜひ参考にしてください。
木軸シャーペンのお手入れは乾拭きでOK!
実は、木軸シャーペンのケアってそんなに難しくありません。
日常的には、柔らかい布で軽く乾拭きするだけで十分です。
ティッシュやメガネ拭きでも大丈夫ですが、
毛羽立ちにくい布だとよりきれいに仕上がります。
仕上げごとのお手入れポイント
木軸シャーペンは、ウレタン塗装・オイル仕上げ・無塗装など、
仕上げによってちょっとだけメンテナンスが変わります。
1. ウレタン塗装(ツヤあり・ツヤ消し)
表面がコーティングされているので、乾拭きだけでOK!
汚れもつきにくく、ほぼメンテナンスフリーです。
2. オイル仕上げ(しっとりした手触り)
オイル仕上げは、乾燥や手汗で表情が変わりやすいタイプ。
1~2か月に1回、木工用オイルや蜜蝋ワックスを軽く塗るとツヤが復活します。
ちなみに、わたなべ木工芸のペンも「木工用オイル+蜜蝋ワックス」で仕上げてます。
3. 無塗装(ナチュラル仕上げ)
木がそのままの状態なので、乾燥や汚れに気を付けたいところ。
植物性オイル(えごま油・亜麻仁油など)を定期的に塗るのがおすすめです。
もっとツヤを出したいときのケア
「せっかくだから、もっときれいに使いたい!」
そんな方は、以下のひと手間を試してみてください。
蜜蝋ワックスでお手軽コーティング
月1回くらい、少量の蜜蝋ワックスを薄く塗って乾拭きするだけで、自然なツヤと保護効果が得られます。
ウレタン塗装のペンでもOKです。
オイル → ワックスの二段ケア
無塗装タイプは、
オイル → 乾かす → ワックス
の順番でケアすると、しっとり感が長持ちします。
汚れが気になったときは?
軽い汚れなら乾拭きで十分ですが、
それでも落ちない場合は、
湿らせた布で軽く拭く → すぐに乾拭き
これでOKです。
アルコールや除菌スプレーはNG!
木の表面を傷める原因になります。
無塗装ペンなら、最後の手段として#1000以上の極細サンドペーパーで軽く磨き、
そのあとオイルやワックスで仕上げましょう。
そのあとオイルやワックスで仕上げましょう。
保管のコツ
直射日光や高温多湿を避ける
・長期保管は柔らかい布で包む
・カバンに入れるときはペンケースを使う
・こうするだけで、木軸シャーペンは何年もきれいな状態を保てます。
よくある質問(FAQ)
Q1. ワックスは家具用でも大丈夫?
→ 基本的には、自然系(蜜蝋ベース)の家具用ワックスならOKです。シリコン入りや化学成分が多いものは避けたほうが安心です。
Q2. ティッシュで拭いてもいいの?
→ 大丈夫です!僕もよくティッシュで軽く拭きます。ただ、繊維が残ることがあるので、最後に柔らかい布で仕上げるとよりきれいです。
Q3. 水で拭いたらダメ?
→ 水拭きは基本NGです。木が水分を吸ってしまうことがあるので、もし使うなら「軽く湿らせる → すぐ乾拭き」を徹底しましょう。
Q4. 無塗装タイプはどのくらいの頻度でオイルを塗ればいい?
→ 1〜2か月に1回くらいが目安です。乾燥が気になる季節はもう少し短いスパンでもOK。
まとめ|木軸シャーペンは育てる楽しさがある
木軸シャーペンは、使えば使うほどツヤや色合いが変化し、“自分だけの一本”に育っていきます。
お手入れは基本、乾拭きだけ。
ちょっとワックスやオイルをプラスするだけで、10年、20年と使い続けられます。
大事に育てながら、木の表情の変化を楽しんでみてくださいね。