2026/09/29 12:12

シャープペンの書き味について調べていると、「コツコツ感」という言葉を見かけることがあります。
しかし、実際にどのような感触なのか、なぜシャープペンによって違いが生まれるのか、
分かりにくい方も多いのではないでしょうか。

こんにちは。わたなべ木工芸の渡辺です。
創業76年の伝統工芸の工房で、木軸ペンを作っています。

今回は、わたなべ木工芸で製作している木軸ペン”Penman JP”と軽いシャープペンを実際に書き比べました。
硬い机に紙を直接置いた場合と、ノートに書いた場合でも、
コツコツ感の伝わり方に違いがありました。

この記事では、木軸シャーペンの「コツコツ感」とはどのような書き味なのか、
どのような条件で感じやすくなるのかを、
工房で確認した結果をもとに分かりやすく解説します。

シャープペンの「コツコツ感」とは?

シャープペンの「コツコツ感」とは、芯が紙に触れるたびに、ペン先から指へ伝わる小刻みな感触や音のことです。

一般的なシャープペンの紙の上を滑るような「シュルシュル」とした書き味に対して、
コツコツ感のあるシャープペンは、文字の一画ごとに紙へ触れている感覚がはっきりと伝わります。

コツコツ感を感じやすいのは、本体全体にある程度の重さがあり、特に口金側に重さがあるシャープペンです。

ペン先に適度な重さがかかることで筆記中の動きが安定し、
芯が紙に触れたときの反応も手に伝わりやすくなります。

芯を支える部分のつくりがしっかりしていて、ペン先のガタつきが少ないことも大切です。

ただし、重いシャープペンであれば、必ずコツコツ感が強くなるわけではありません。
本体の重さや重心、金具のつくり、芯、紙との組み合わせなど、いくつかの条件によって感じ方が変わります。

コツコツとした反応が一定のリズムで手に返ってくると、
しっかりと作られた筆記具らしい、上質な書き味に感じることがあります。
見た目だけではなく、書いたときの感触にも高級感を求める方にとって、
コツコツ感はシャープペンを選ぶポイントの一つ
です。

なお、「コツコツ感」はメーカーが定めた正式な性能ではなく、
文房具を使う方の間で書き味を表現するために使われている言葉です。
感じ方には個人差があり、コツコツとした手応えを好む方もいれば、滑らかで静かな書き味を好む方もいます。

Penman JPと軽いシャープペンを書き比べました



コツコツ感の違いを確かめるために、Penman JPと一般的な軽いシャープペンで
実際に文字を書き比べました。

まず、硬い机の上に紙を一枚だけ置き、軽いシャープペンで書いてみました。
このときに聞こえたのは、コツコツという音よりも、
芯が紙の上を滑るような「シュルシュル」という音です。
手に伝わる反応も軽く、滑らかに書き進める印象でした。

同じ机と紙でPenman JPを使うと、一画ごとに「コツコツ」とした感触と音が伝わりました。
芯が紙に触れたときの反応が分かりやすく、書く動きに合わせて小刻みな手応えを感じます。
Penman JPは、本体全体にしっかりとした重さがあり、
特に口金側にも適度な重さがあります。

そのため、ペン先が安定し、紙から伝わる反応を感じやすいのではないかと思います。

実際に書き比べてみると、同じ環境でも、シャープペンの重さやつくりによって、
音と手に伝わる感触が異なることが分かりました。

ただし、コツコツ感の感じ方には、筆圧や持ち方などによる個人差があります。
今回の結果は、わたなべ木工芸で実際に書き比べた感想として参考にしてください。

コツコツ感は紙や机によっても変わる



硬い机に紙を一枚だけ置いたときは、Penman JPからコツコツとした感触がはっきりと伝わりました。

しかし、同じPenman JPを使って、下敷きを入れずにノートへ書いてみると、コツコツ感は弱くなりました。
コツコツという音も小さくなり、書いたときの感触が少し柔らかくなったように感じます。

これは、ノートに重なっている紙がクッションのような役割を果たし、
ペン先から伝わる小さな振動や音を吸収したためだと考えられます。

硬い机に紙を直接置いた場合は、芯が紙に触れたときの反応が逃げにくく、手や耳に伝わりやすくなります。

このことから、コツコツ感はシャープペン本体だけで決まるものではなく、
紙の厚さや枚数、机の硬さ、下敷きの有無などによっても変わることが分かります。

コツコツとした書き味を確かめたい場合は、硬い机や硬めの下敷きの上に紙を置いて書くと、
違いを感じやすくなります。

コツコツする書き味がおすすめの人

コツコツとした書き味は、芯が紙に触れている感覚をしっかりと味わいたい方におすすめです。

文字を書くたびに小さな手応えが返ってくるため、滑らかすぎる書き味よりも、
紙への接触を感じながら書きたい方に向いています。
一定の音と感触が筆記のリズムにつながり、勉強や仕事に集中しやすいと感じる方もいるでしょう。

また、軽いシャープペンよりも、手にしたときに重さや存在感のある筆記具を好む方にも合います。
見た目の美しさだけではなく、書いたときの感触にも上質さや高級感を求める方は、
コツコツ感を心地よく感じやすいと思います。

特に、シャープペンの書き味にこだわる文房具好きの方や、
毎日の勉強で筆記具を使う中学生・高校生にとっては、ペンを選ぶ楽しみの一つになります。

一方で、軽く滑らかな書き味や、できるだけ静かな筆記音を好む方には、コツコツ感が合わないこともあります。どちらが優れているということではなく、自分が心地よいと感じる書き味で選ぶことが大切です。

まとめ|コツコツ感はシャープペンと筆記環境で変わる

シャープペンの「コツコツ感」とは、芯が紙に触れるたびに、
ペン先から手へ伝わる小刻みな感触や音のことです。

本体全体にある程度の重さがあり、特に口金側にも重さがあるシャープペンは、
ペン先が安定しやすく、コツコツとした反応を感じやすい傾向があります。

実際にPenman JPで書いてみると、硬い机に紙を一枚置いた場合は、
コツコツとした音と手応えが伝わりました。
一方、下敷きを使わずにノートへ書いた場合は、重なった紙がクッションとなり、コツコツ感が弱くなりました。

このように、コツコツ感はシャープペン本体だけではなく、
紙や机などの筆記環境によっても変わります。

紙に触れる感覚をしっかり味わいたい方や、書き味にも上質さを求める方には、
Penman JPのような重さのある木軸シャープペンがおすすめです。

見た目や木目だけでなく、書いたときの音や手応えにも注目しながら、
自分に合った一本を選んでみてください。

木軸シャーペンはこちら
https://www.watanabemokkougei.com/categories/6161295



木軸ボールペン

https://www.watanabemokkougei.com/categories/6161296



木軸ペンとは?初心者にもわかる選び方とおすすめの樹種を職人が解説

https://www.watanabemokkougei.com/blog/2025/06/24/114552



木軸シャーペンとは?特徴や魅力、選び方を木工職人が解説
https://www.watanabemokkougei.com/blog/2025/08/19/101605


木地師がつくる高級木軸ペン「Penman JP」|わたなべ木工芸のこだわりと想い
https://www.watanabemokkougei.com/blog/2026/05/10/190939