2025/08/19 10:16

「木軸シャーペンって、普通のシャーペンと何が違うの?」
「見た目はきれいだけど、実際に使いやすいの?」
木軸シャーペンに興味を持ったとき、このような疑問を感じる方も多いと思います。
木軸シャーペンとは、持ち手となる軸の部分に天然木を使ったシャープペンシルです。
一般的なシャーペンと同じように使えますが、一本ずつ異なる木目や木の手触り、
使い続けることで色やツヤが変化していく楽しさがあります。
使い続けることで色やツヤが変化していく楽しさがあります。
こんにちは。わたなべ木工芸の渡辺です。
創業76年の伝統工芸の工房で、木軸ペンを作っています。
わたなべ木工芸では、比較的軽くて扱いやすい「Penman003」と、
日本製金具を使った太く重みのある「Penman JP」という、
特徴の異なる2種類の木軸シャーペンを製作しています。
この記事では、木軸シャーペンの特徴や魅力、一般的なシャーペンとの違い、
購入するときに確認したいポイントを、
実際に木軸シャーペンを作っている職人の立場から分かりやすく解説します。
木軸シャーペンとは?

木軸シャーペンとは、その名の通り天然木を軸に使ったシャープペンシルのことです。
一般的なプラスチック製や金属製のシャーペンとは違い、
自然素材ならではのぬくもりや質感を楽しめるのが大きな特徴です。
自然素材ならではのぬくもりや質感を楽しめるのが大きな特徴です。
プラスチック製のシャーペンは軽く扱いやすいものの、どれも似たような質感になりがちです。
それに対して木軸シャーペンは、木材の種類によって重さや色合い、木目の表情が異なり、
まったく同じ模様のものは存在しません。
手にした瞬間から「自分だけの一本」という特別感があり、所有する喜びを味わうことができます。
さらに木材は時間とともに変化していきます。
使い込むほど艶が増し、色が深まり、手にしっくりとなじんでくる――そんな経年変化も木軸ならではの楽しみです。
新品のときよりも、使い続けた数年後の姿にこそ本当の魅力が宿ります。
最近では、そのかっこよさや特別感から若い世代を中心に人気が高まっています。
「勉強用の相棒として自分だけの一本を持ちたい」
「毎日のノートや受験勉強を少し特別な時間にしたい」
という想いから、あえて木軸シャーペンを選ぶ人も増えているのです。
木軸シャーペンと一般的なシャーペンの違い
木軸シャーペンと一般的なシャーペンの大きな違いは、持ち手に使われている素材です。
一般的なシャーペンには樹脂や金属が使われていますが、木軸シャーペンには天然木が使われています。素材が変わることで、見た目だけでなく、手触りや使い続けたあとの変化にも違いが生まれます。
一般的なシャーペンには、軽くて扱いやすく、気軽に買い替えられる良さがあります。
一方、木軸シャーペンは、一本ずつ違う木目や色の変化を楽しみながら、長く使っていくことに向いています。
どちらが優れているということではなく、筆記具に何を求めるかによって選び方が変わります。
天然木の表情や使いながら育てる楽しさを求めるなら、木軸シャーペンがおすすめです。
天然木の表情や使いながら育てる楽しさを求めるなら、木軸シャーペンがおすすめです。
木軸シャーペンの魅力4選
木軸シャーペンの魅力は、単に軸が木で作られていることだけではありません。
木目や手触り、使い続けることで起こる変化など、天然木だからこそ楽しめる特徴があります。
<魅力①:一本ずつ木目が違う>

天然木には、まったく同じ木目のものはありません。
同じ樹種や同じ一本の木から切り出した材料でも、場所や削る方向によって木目の見え方が変わります。
真っすぐに流れる木目もあれば、細かく入り組んだ木目や、光の当たり方によって輝いて見える杢が現れることもあります。
一本ずつ違った表情を持っていることが、天然木で作る木軸シャーペンの大きな魅力です。
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<魅力②:木の手触りを感じられる>

木軸シャーペンには、樹脂や金属とは違った、天然木ならではの手触りがあります。
木材の種類や仕上げ方によっても違いますが、手に持ったときに硬さの中にやわらかさや温かみを感じられることが特徴です。
毎日使う筆記具だからこそ、見た目だけでなく、手に触れたときの感覚も楽しめます。
<魅力③:色やツヤが少しずつ変化する>

木軸シャーペンは、使い続けることで少しずつ色が深まり、自然なツヤが生まれます。
この変化は「経年変化」と呼ばれ、木材の種類によって変化の大きさや進み方が異なります。
桑のように明るい色から深い飴色へ変化しやすい木もあれば、神代けやきのように、購入したときの落ち着いた色合いを比較的長く楽しめる木もあります。
新品のときとは違った表情に育っていくことも、木軸シャーペンを長く使う楽しみのひとつです。
<魅力④:使った時間が一本のペンに残っていく>

毎日使っていると、色やツヤだけでなく、小さな傷や手になじんだ感覚も含めて、少しずつ自分の道具になっていきます。
きれいな状態のまま飾って楽しむこともできますが、木軸シャーペンは実際に使うことで、さらに愛着が生まれる筆記具です。
同じ木軸シャーペンでも、使う人や使い方によって変化したあとの表情は異なります。自分が使ってきた時間まで一本のペンに残っていくことが、木軸シャーペンならではの魅力だと思います。
木軸シャーペンを選ぶときに確認したいこと
木軸シャーペンは、見た目だけでなく、重さや太さによっても使い心地が変わります。
購入するときは、次の3点を確認してみてください。
購入するときは、次の3点を確認してみてください。
<重さと太さ>
軽くて細いものは、一般的なシャーペンに近い感覚で使いやすいことが特徴です。
太くて重いものは、手に持ったときの存在感があり、ペンの重さを利用して書きやすいと感じる方もいます。普段使っているシャーペンと比べながら選ぶと、自分に合うものを見つけやすくなります。
<木材の色と木目>
木材によって、色や木目、使い続けたあとの変化が異なります。
力強い木目が好きなら欅、落ち着いた色が好きなら神代けやき、やさしい雰囲気なら山桜、大きな色の変化を楽しみたいなら桑というように、見た目の好みから選ぶのもおすすめです。
<芯の太さと修理対応>
木軸シャーペンによって、対応している芯の太さが異なります。普段使っている芯が0.5mmか0.7mmか、購入前に確認しましょう。
また、長く使いたい場合は、内部機構の交換や修理に対応しているかも大切なポイントです。
わたなべ木工芸の2種類の木軸シャーペンの違い
わたなべ木工芸では、2種類の木軸シャーペンを製作しています。
「Penman003」は初めて木軸ペンを試してみたい方に向けたモデル、「Penman JP」は品質や使い心地にこだわった上位モデルです。

まずは木の手触りや経年変化を楽しんでみたい方には、Penman003がおすすめです。
金具の品質や重さ、太さにもこだわり、長く使いたい一本を選びたい方には、Penman JPがおすすめです。
わたなべ木工芸の木軸シャーペン作り
わたなべ木工芸は、1950年に富山県南砺市で創業しました。
もともとは、国指定の伝統的工芸品「庄川挽物木地」に携わる工房として、漆器の木地などを作ってきました。現在は、これまで培ってきた木工の経験を活かして木軸ペンを製作しています。
伝統工芸の工房として歩んできた背景があるため、欅や神代けやき、山桜、桑など、昔から日本の暮らしや工芸に使われてきた木を大切にしています。
木軸シャーペンには、十分に乾燥させた木材を使い、一本ずつ木目を確認しながら仕上げています。
木目は実際にに削ってみなければ分からない部分もあります。削った結果、木目があまり良くなかったものは商品にしていません。
天然木の美しさを楽しみながら長く使ってもらえるよう、完成後の確認や修理対応まで大切にしています。
初めての一本におすすめの樹種3選
木軸シャーペンはさまざまな木材から作られていますが、「最初の1本」はできるだけ定番でクセが少なく、扱いやすい木材を選ぶのがおすすめです。
ここでは、はじめての方でも扱いやすく、
多くの方に選ばれている樹種を3つご紹介します。
<欅(けやき)|迷ったらこれの定番材>

欅は、木軸シャーペンの中でも定番ともいえる人気の木材です。
木目がはっきりしていて見た目の美しさがありながら、
クセが少なく、どなたでも使いやすいのが特徴です。
耐久性にも優れているため、
長く使いたい方や、はじめての1本にも安心して選んでいただけます。
「まず1本目で失敗したくない」という方には特におすすめです。
<山桜(やまざくら)|やさしい色合いと上品さ>

山桜は、ほんのり赤みを帯びたやさしい色合いが魅力の木材です。
使い込むほどに飴色へと変化していき、
時間とともに風合いが増していきます。
主張が強すぎないのと、日本人には1番人気のある「桜」の木ということで
プレゼントとしても選ばれることが多いのが特徴です。
「落ち着いた雰囲気が好きな方」や「贈り物」にぴったりです。
<桑(くわ)|経年変化を楽しみたい方に>

桑は、最初は明るい色合いですが、
使い続けることで深みのある色へと変化していく木材です。
その変化の幅が大きく、
「育てる楽しさ」を感じやすいのが特徴です。
昔から高級木材としても使われてきた背景があり、
使うほどに愛着が湧いてきます。
「変化を楽しみたい」「長く付き合いたい」という方におすすめです。
まとめ|木軸シャーペンを長く楽しむ
木軸シャーペンは、軸の部分に天然木を使ったシャープペンシルです。
一本ずつ異なる木目や手触りを楽しめるだけでなく、使い続けることで色やツヤも少しずつ変化していきます。
選ぶときは、木材の種類だけでなく、重さや太さ、対応している芯径も確認してみてください。
初めて木軸ペンを試してみたい方には「Penman003」、金具の品質や使い心地にもこだわりたい方には、上位モデルの「Penman JP」がおすすめです。
毎日使う筆記具だからこそ、自分が好きだと思える一本を選び、天然木が育っていく様子を楽しんでいただければと思います。
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