2026/10/01 11:58
「わたなべ木工芸の木軸ペンは、どのような書き味なのだろう?」
商品ページの写真から木目や色は確認できても、重さや握り心地、
実際に書いたときの感触までは分かりにくいと思います。
こんにちは。わたなべ木工芸の渡辺です。
創業76年の伝統工芸の工房で、木軸ペンを作っています。
創業76年の伝統工芸の工房で、木軸ペンを作っています。
わたなべ木工芸が現在中心に制作している木軸ペンが「Penman JP」です。
天然木の軸に日本製金具を組み合わせたシリーズで、 シャープペンとボールペンをご用意しています。
天然木の軸に日本製金具を組み合わせたシリーズで、 シャープペンとボールペンをご用意しています。
Penman JPは、木目の美しさだけでなく、手にしたときの存在感や、
重さを生かした安定感のある書き味も大切にして作っています。
重さを生かした安定感のある書き味も大切にして作っています。
この記事では、わたなべ木工芸の木軸ペンが気になっている方に向けて、
Penman JPの重さやバランス、真鍮製の口金、軸の太さなどを解説します。
数値だけでは伝わりにくい部分も含め、実際に製作し、
普段から使っている工房の立場から、その書き味をご紹介します。
Penman JPはどのような木軸ペン?

Penman JPは、わたなべ木工芸が現在中心に制作している木軸ペンです。
天然木から一本ずつ軸を削り、日本製の金具を組み合わせて仕上げています。
同じ樹種であっても木目や色合いは異なるため、それぞれに天然木ならではの個性があります。
0.5mm芯に対応したシャープペンと、0.8mmの替え芯を入れたボールペンの2種類です。
ボールペンにはG2規格の替え芯を使用できるため、対応する製品の中から好みの太さや書き味を選べます。
金具の本体と口金には真鍮を使用し、表面にはクロームメッキを施しています。
金属らしいしっかりとした質感と明るい光沢が、天然木の温かみを引き締めてくれます。
Penman JPで目指したのは、木目を楽しむためだけのペンではありません。
毎日使う筆記具として、重さや握り心地、書いているときの安定感まで楽しめる木軸ペンです。
約33〜36gの重さが生む、しっかりとした書き味

Penman JPの重さは、シャープペン・ボールペンともに、
使用する樹種によって多少異なりますが約33〜36gです。
重さの目安として、一般的なシャープペンには10〜20g程度、
ボールペンには10〜25g程度の製品が多くあります。
金属を多く使ったものにはさらに重い製品もありますが、
Penman JPはどちらの種類でも重めの筆記具にあたります。
そのため、初めて持ったときは「ずっしりしている」と感じる方が多いと思います。
この重さは、Penman JPの書き味を作る大切な特徴です。
ペンが手の中で安定しやすく、筆記中に軸が大きく動きにくいため、
落ち着いた感覚で文字を書くことができます。
シャープペンでは、
ペン先を紙に当てたときの反応が手に伝わりやすく、しっかりとした書き味を感じられます。
ボールペンでは、本体の重さを生かしながら安定して線を引きやすく、
取り付ける替え芯によって滑らかさや線の太さを変えられます。
一方で、軽い筆記具を指先で素早く動かす書き方が好きな方には、
重く感じる可能性があります。
Penman JPは、軽快に動かすペンというより、手に重さと存在感を感じながら、
安定して書くことを楽しむ木軸ペンです。
低重心だけを求めず、握りやすさとのバランスを重視

筆記具の持ち心地は、全体の重さだけでなく、その重さがどこにあるかによっても変わります。
一般的に、ペン先側へ重さを集めた低重心の筆記具は、ペン先を安定させやすいといわれています。
しかし、木軸ペンでは低重心にすれば、必ず書きやすくなるとは限りません。
木軸ペンで先端側に重さを持たせる場合、握る部分の木材を多く残し、
木の軸自体を太く設計することになります。
木軸を太くすることで先端側に重さを持たせやすくなりますが、
グリップ部分が太くなりすぎると、
指を大きく開いて持つことになります。
そのため、人によっては握りにくく感じる可能性があります。
Penman JPでは、低重心だけを優先するのではなく、握りやすい太さを保ちながら、
本体全体の前後のバランスを整えています。
さらに、真鍮製の口金にも程よい重さがあるため、
ペン先だけが軽く浮くような感覚になりにくく、安定した状態で書き進められます。
重さ、バランス、軸の太さを組み合わせることで、シャープペンとボールペンのどちらでも使いやすい形に仕上げています。
真鍮製の口金がペン先を安定させる

口金(くちがね)とは、シャープペンやボールペンの先端にある金属部分です。
書くときに紙へ最も近い位置にあるため、口金の重さやつくりは書き味にも影響します。
Penman JPの口金には真鍮(しんちゅう)が使われています。
真鍮には適度な重さがあるため、全体のバランスを保ちながら、ペン先を安定させる役割があります。
シャープペンには、芯をつかんで送り出す金属製のチャックを採用しています。
真鍮製の口金と金属製チャックを組み合わせることで、ペン先から伝わる反応を感じやすく、
硬い机の上に紙を置いて書くと、コツコツとした感触が生まれます。
一方、ボールペンでは、口金が替え芯の先端を支えます。
本体と口金に重さがあることで、ペン先を紙に当てた状態が安定しやすく、
落ち着いて線を引くことができます。
金具の表面にはクロームメッキを施しています。明るく上品な光沢があり、
天然木の温かみと組み合わせることで、見た目にも引き締まった印象になります。
Penman JPの口金は、外観を整えるためだけの部品ではありません。
ペン先を支え、重さと安定感のある書き味を作るための大切な部分です。
太めの木軸による握り心地

Penman JPは、握る木軸部分の直径が約11mm、最も太い部分が約15mmです。
細軸の筆記具と比べると、手にしたときに木の存在感を感じられる太さです。
指先だけでつまむというより、指で軸を包み込むように持つことができます。
一方で、木軸を太くしすぎると、低重心に近づけることはできても、指を大きく開く必要があり、
握りにくくなる場合があります。
Penman JPでは、木軸らしい太さと存在感を残しながら、
実際に筆記具として使いやすい握り心地とのバランスを考え、現在の太さに仕上げています。
また、天然木は金属や樹脂とは異なる、やわらかく温かみのある手触りが特徴です。
樹種によって木肌や重さが少しずつ異なり、使い続けることで色が深まり、ツヤが増していきます。
この太さと天然木の手触りは、シャープペンとボールペンのどちらにも共通しています。
書いている時間だけでなく、手に取ったときや眺めているときにも、木軸ペンらしさを感じられる部分です。
Penman JPのシャーペンの書き味
Penman JPのシャープペンは、一般的に使われている0.5mm芯に対応しています。
本体には約33〜36gの重さがあり、前後のバランスを整えながら、
真鍮製の口金にも程よい重さを持たせています。
芯をつかむ部分には金属製チャックを使用しており、
ペン先を紙に当てたときの反応が手に伝わりやすいつくりです。
実際に、硬い机の上へ紙を一枚置いて書いてみると、
軽いシャープペンでは「シュルシュル」と滑るような音がしたのに対し、Penman JPでは「コツコツ」とした音と感触がありました。
このコツコツ感は、ペン先からの反応が分かりやすく、
しっかりとした書き味や高級感のある感触を好む方に向いています。
ただし、書く環境によって感じ方は変わります。
厚みのあるノートに下敷きを使わずに書くと、重なった紙がクッションになるため、
コツコツ感はやわらかくなります。
また、使用する芯の硬さによっても書き味は変わります。
硬めの芯は紙との摩擦を感じやすく、柔らかい芯は濃く滑らかな感触になります。
Penman JPのシャープペンは、軽く滑るような書き味よりも、
重さと安定感、ペン先から伝わる反応を楽しみたい方におすすめです。
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Penman JPのボールペンの書き味
Penman JPのボールペンには、標準でボール径0.8mmの替え芯を入れています。
0.8mmは、細い文字を書くための芯というより、線の太さを感じながら、滑らかに書き進めやすいサイズです。
本体の重さと組み合わさることで、軽いボールペンとは異なる、落ち着いた筆記感を楽しめます。
シャープペンではペン先から伝わるコツコツとした感触が書き味の特徴になりますが、
ボールペンでは、ペン本体の安定感と替え芯の滑らかさが書き味を作ります。
Penman JPのボールペンは約33〜36gあり、真鍮製の口金にも程よい重さがあります。
そのため、書いている途中でペン先が大きく動きにくく、一定の動きで線を引きやすくなっています。
また、Penman JPのボールペンはG2規格の替え芯に対応しています。
G2規格には、線の太さやインクの種類が異なる替え芯があります。
対応する替え芯へ交換することで、自分の好みに近い書き味を選べます。
本体の重さやバランスはそのままに、替え芯によって滑らかさや線の太さを調整できることも、
Penman JPのボールペンを長く楽しめる魅力です。
Penman JPはどのような方に向いている?

Penman JPは、軽さよりも、重さや安定感を大切にした木軸ペンです。特に、次のような方に向いています。
<重みのある筆記具が好きな方>
Penman JPは約33〜36gあり、一般的なシャープペンやボールペンと比べると重めです。
手にしたときの存在感や、重さを生かした落ち着いた書き味を好む方におすすめです。
<太めの軸をしっかり握りたい方>
握る木軸部分は直径約11mmです。細いペンを指先で動かすよりも、ある程度太さのある軸を包み込むように持ちたい方に向いています。
太軸のしっかりとした見た目を好む方にもおすすめです。
<ペン先から伝わる感触を楽しみたい方>
シャープペンは、重さや真鍮製の口金、金属製チャックによって、ペン先からの反応を感じやすいつくりです。
滑るような軽い書き味よりも、安定感やコツコツとした感触を好む方に合いやすいと思います。
<天然木を長く育てながら使いたい方>
天然木の軸は、使い続けることで色が深まり、少しずつツヤが増していきます。
購入時の木目を楽しむだけでなく、自分で使いながら変化させていくことも、Penman JPの魅力です。
一方、細く軽い筆記具を好む方や、指先で素早く動かして書きたい方には、
重さや太さが合わない可能性があります。
購入前には、現在使っている筆記具の重さや太さと比べると、Penman JPの持ち心地を想像しやすくなります。
まとめ|重さとバランスを生かした、安定感のある木軸ペン
Penman JPは、約33〜36gのしっかりとした重さを持つ木軸ペンです。
低重心だけを優先するのではなく、握りやすい木軸の太さを保ちながら、前後のバランスを整えています。さらに、真鍮製の口金に程よい重さを持たせることで、ペン先の安定感につなげています。
シャープペンは、金属製チャックと0.5mm芯を採用し、ペン先から伝わるしっかりとした反応が特徴です。
ボールペンは、標準の0.8mm芯による滑らかな筆記感を楽しめます。G2規格の替え芯に対応しているため、好みに合わせて線の太さや書き味を変えることもできます。
Penman JPは、細く軽い筆記具よりも、手に重さと存在感を感じられる一本を探している方に向いています。
天然木の色や木目、使い続けることで深まるツヤとともに、安定感のある書き味を楽しんでいただけたらうれしいです。
木軸シャーペンはこちら
https://www.watanabemokkougei.com/categories/6161295
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