2025/07/28 18:06

今回完成したのは、こちら!
欅(けやき)の木軸ペン(シャーペンとボールペン)です。
中でも、滅多に出会えない特別な模様「玉杢(たまもく)」が現れたものになります。

パッと見は「木目がきれいな欅だな」という印象かもしれませんが、
実はとても希少な木材を使っています。
よく見ると玉のような丸い模様が浮かび上がってします。

おわかりいただけますか?

長年欅を扱ってきましたが、この玉杢が出るのはごくわずかで、滅多にお目にかかれません。

今回は、この玉杢の特別さと価値についてお話ししたいと思います。


玉杢とは?

玉杢(たまもく)って聞いたことありますか?

木材の中でも、まるで玉のような丸い模様がでている物を「玉杢」と呼びます。

シンプルに丸がひとつ出ているものもあれば、水面に広がる波紋のように連なって出ることもあります。
玉杢は木の外側部分(辺材)に出ることが多く、
欅の中でも比較的柔らかい部分に現れることが多い模様です。

欅の場合、樹齢数百年以上の材に見られる事が多く、人工的に作り出すことはできないので、
自然が何百年もかけて生み出した偶然の芸術的な模様なんですね。

今回のペンに出た玉杢の特徴

今回の欅ペンには、はっきりとした玉杢が浮かび上がっています。

それぞれのペンに大小さまざまな玉杢があり、どれも個性的で美しい模様です。

木の木目にはまったく同じものが存在しない、唯一無二の魅力を改めて感じさせてくれます。
さらに、玉杢の部分だけでなく、その周囲の木目も複雑で味わい深く、美しい表情をしています。


玉杢の価値が高い理由

玉杢は、木の成長過程で生じるコブや、繊維の不規則な配列などが原因で、
主に樹齢数百年以上にわずかに現れる模様です。

同じ欅でも、玉杢が現れる部分はごく一部で、めったに出会えるものではありません。
人工的に作り出すことはできず、「自然が描いたアート」ともいえる存在です。

さらに、玉杢が美しく出た部分は製材してもごくわずかしか取れず、
ペンにできる材料として使えるものは本当に限られています。

この希少性が、玉杢の価値をより高めているのです。

まとめ

今回の欅ペンは、滅多に出ない玉杢がしっかりと現れた、まさに特別な一本です。
木の成長が偶然生み出したこの模様は、同じものが二度と出ない唯一無二の存在。

次に同じような素材に出会えるかはわかりません。
まさに一期一会の限定品として、気になる方にはぜひ手に取っていただけると嬉しいです。


こちらもあわせてチェックしてみてください!