2025/08/11 16:56

深みのある赤紫色と、しっとりとした艶感。
今回は、紫檀(したん)の木軸ペンをご紹介したいと思います。
こんにちは。
わたなべ木工芸 渡辺です。
創業75年の伝統工芸の工房で木のペン(木軸ペン)を作っています。
「紫檀(したん)」は、その美しさと重厚感から、古くから高級家具や仏具、
楽器などに使われてきた世界的な銘木です。
僕が長年関わってきた日本の伝統工芸の世界でも
、非常に多く使われてきた木材であり、格式の高さを象徴する素材として重宝されてきました。
日本では、唐木三大銘木(紫檀・黒檀・鉄刀木)のひとつとして知られ、
特に高級感のある木材として多くの人に愛されてきました。
そんな紫檀は、木軸ペンとの相性も抜群。
見た目の美しさだけでなく、
耐久性や希少性の面でも、長く愛用できる一本を探している方にぴったりです。
今回は、職人の視点から紫檀の木軸ペンをおすすめする3つのポイントをご紹介します。
ポイント① 美しい色合いと経年変化
紫檀の最大の魅力は、日本の木材ではなかなか見られない、鮮やかで深みのある赤褐色です。
ほんのり紫がかった色味は上品さと重厚感を兼ね備え、高級感を引き立てます。
さらに、使い込むほど表面が磨かれ、艶やかさが増していくのも紫檀ならでは。
非常に硬い木なので、使うほど手の動きで自然に表面が磨かれ、上品なツヤが出てきます。
そして、経年変化によって色味はより深く、落ち着いた雰囲気へと育っていきます。
新品の鮮やかさも魅力ですが、年月を経て手になじみ、
自分だけの一本に変わっていく過程こそが、紫檀の木軸ペンの醍醐味です。
ポイント② 高い耐久性と重厚感
紫檀はとても硬く、密度が高い木材です。
その硬さは日本の木材ではなかなか見られないレベルで、
長年使っても変形や傷がつきにくいのが特徴です。
美しい状態を維持できます。
また、当工房の木軸ペンは標準で約20gほどですが、
紫檀の場合は個体差はあるもののおよそ23g。
このわずかな重みが筆記時の安定感を生み、落ち着いてしっかりと書ける感覚をもたらします。
ポイント③ 世界的にも希少な銘木
紫檀は、日本では「唐木三大銘木(紫檀・黒檀・鉄刀木)」のひとつとして知られる高級木材です。
古くから高級家具や仏具、楽器などに使われ、その格式と美しさから多くの人に愛されてきました。
しかし近年は、原産地での伐採規制や流通量の減少により、良質な紫檀はますます入手が難しくなっています。
木軸ペンに使えるような品質の紫檀は特に希少で、今後ますます価値が高まっていくと予想されます。
そんな紫檀で作られた木軸ペンは、単なる筆記具を超えて、“持つ喜び”を味わえる一本です。
縞黒檀とは?高級木材で仕立てた大人の木軸ペンの魅力
まとめ
紫檀の木軸ペンは、
・日本では珍しい鮮やかな赤褐色と経年変化の美しさ
・驚くほどの硬さと、わずかな重みが生む安定感
・世界的にも希少な銘木ならではの所有価値
この3つの魅力を兼ね備えています。
一度手にすれば、その質感や存在感にきっと惹き込まれるはずです。
日々の筆記を彩るだけでなく、時間とともに深まる風合いを楽しめる。
そんな一生モノの一本を探している方に、紫檀の木軸ペンは心からおすすめできます。
では、またー!