2025/08/09 11:40



2025年の敬老の日は、9月15日(月)。
せっかくの特別な日には、日々の暮らしの中で長く使ってもらえる贈り物を選びたいですよね。
そんな方におすすめしたいのが「木のペン」です。

こんにちは!
わたなべ木工芸 渡辺です。
創業75年の伝統工芸の工房で木のペン(木軸ペン)を作っています。

木のペンは、手に取った瞬間に感じるあたたかさと、一本一本異なる木目の美しさが魅力。
さらに、使い込むほどに色艶が増し、持ち主だけの風合いへと育っていきます。まさに“長く愛用できる”ギフトです。

この記事では、木軸ペン職人である私が、敬老の日の贈り物にぴったりな木のペンを3本厳選してご紹介します。
「実用性」「特別感」「温もり」を兼ね備えた、とっておきの一本を見つけてください。

なぜ敬老の日に「木のペン」が喜ばれるのか

1. 手にやさしい温もり
金属や樹脂製のペンと違い、木のペンは手に取った瞬間から温かみを感じられます。
年齢を重ねた手にもやさしく、長時間の筆記でも疲れにくいのが魅力です。

2. 一本一本異なる木目の美しさ
同じ樹種でも、木目や色合いはすべて異なります。
まさに世界に一つだけの模様が、特別な贈り物としての価値を高めます。

3. 長く使える実用性
ペンは毎日の生活で使える実用品。
特に木のペンは耐久性があり、きちんとお手入れをすれば何年も愛用できます。
ずっと使える贈り物」は、贈られる側にとって大きな喜びです。

4. 経年変化を楽しめる
木のペンは使い込むほどに色や艶が変化します。
その変化は持ち主の時間と共に歩む証であり、思い出を刻む存在になります。

5. 名入れで特別感をプラス
名前や日付、メッセージを刻印できる名入れ対応なら、さらに心に残る一本になります。
「自分だけのペン」として愛着が湧き、記念日や贈り物の価値を一層高めます。

選び方のポイント(失敗しないために)

1. ペンの種類を決める
木のペンには、ボールペン・シャープペンがあります。

ボールペン:日常使いしやすく、誰でも扱いやすい
シャープペン:文字を書く機会が多い方や、鉛筆に慣れた世代にも

贈る相手の使い方を想像して選ぶと失敗がありません。

2. 握りやすさをチェック
年齢を重ねると手の力が弱くなる場合もあります。
少し太めで軽めのペンは長時間使っても疲れにくく、敬老の日のプレゼントに向いています。

3. 木材の種類を選ぶ
木材によって色味や木目、経年変化の仕方が異なります。

・明るく華やかな印象なら欅(けやき)
・特別感を重視するなら黒柿(くろがき)
・時間とともに色が変わる楽しみを味わうなら桑(くわ)

4. 名入れや刻印の有無
名前や日付を入れられる名入れ対応は、贈り物の特別感を一気に高めます。
敬老の日の記念として残すなら、名入れはとてもおすすめです。

5. ラッピングサービス
贈り物らしい仕上げには、ラッピングも重要です。
上品な化粧箱や包装があると、渡す瞬間の印象がぐっと良くなります。


職人おすすめ!敬老の日に贈りたい木のペン3選

1. 欅(けやき)
日本を代表する広葉樹で、古くから寺社建築や家具に使われてきた高級材です。
力強い木目と明るい色合いが特徴で、見た目にも華やか。耐久性にも優れ、長く愛用できます。

おすすめの方:明るく元気な印象の贈り物を選びたい方、男女問わず幅広く喜ばれる一本を探している方。


2. 黒柿(くろがき)
柿の木の中でも、数万本に一本しか出ないと言われる希少材。
黒や茶の模様が織りなす独特の景色は、まさに天然の芸術品です。
持つ人によって模様の好みも分かれますが、「世界に一つだけ」の特別感があります。

おすすめの方:特別な記念日や節目の贈り物として、希少性の高いものを贈りたい方。


3. 桑(くわ)
古くから長寿や繁栄の象徴とされ、縁起の良い木として知られています。
経年変化が大きく、最初は明るい黄褐色ですが、使い込むほど深みのある飴色に変化。
持ち主と共に時を刻む楽しみがあります。

おすすめの方:長く使いながら変化を楽しんでほしい方、縁起物を贈りたい方。



長く使ってもらうためのお手入れ方法

木のペンは、ほんの少しの手間で何年も美しく使い続けることができます。

1. 使用後は乾拭き
使ったあとは、メガネ拭きや柔らかい布で軽く乾拭きします。
手の油や汚れを取り除くことで、木の表面を清潔に保てます。

2. 月に一度のワックスメンテナンス
当工房の木のペンは、木工用オイルと蜜蝋ワックスで仕上げています。
月に一度程度、付属の蜜蝋ワックスを薄く塗り、柔らかい布で磨くと、艶と防汚効果が長持ちします。

3. 水分と高温多湿を避ける
木は湿気や水分に弱いため、水に濡らしたり、高温多湿な場所での保管は避けましょう。
直射日光も色変化を早める原因になります。

4. 長期保管時は風通しの良い場所に
使わない期間が長くなる場合は、風通しの良い場所に保管するとカビや反りを防げます。


まとめ

2025年の敬老の日は、9月15日(月)。
感謝の気持ちを形にするなら、長く愛用できて特別感のある「木のペン」は最適な贈り物です。

木の温もり、一本ごとに異なる木目の美しさ、そして経年変化で深まる味わい。
名入れをすれば、世界に一つだけの記念品になります。

今回ご紹介した

・華やかで丈夫な 欅(けやき)
・天然の芸術品 黒柿(くろがき)
・縁起の良い 桑(くわ)

は、どれも敬老の日の贈り物にふさわしい逸品です。
今年は、毎日使うたびに贈り主のことを思い出してもらえるような「木のペン」で、
感謝と温もりを届けてみませんか?

では、またー!