2025/05/29 02:16


木でできたペンって、なんか良さそうですよね。
見た目もかっこいいし、手にしっくりなじみそうな気がします。

でも、いざ買おうと思うと──
「どれを選べばいいの?」
「普通のペンとどう違うの?」
って、けっこう悩みますよね。

このブログでは、はじめて木軸ペンを買おうとしてる人に向けて、
・木軸ペンって何なのか
・どんなところがいいのか
・おすすめの木の種類とか
・あと、ちょっとしたお手入れの話も

そんな感じのことを、なるべくわかりやすく書いてみようと思います。

ちなみに、僕の作っている木軸ペンは下のショップで見られます。

ちょっとでも参考になったらうれしいです!

【木軸ペンとは?】


木軸ペンというのは、軸の部分が木でできているペンのことです。
「木でできてるだけでそんなに違うの?」と思うかもしれませんが、使ってみるとけっこう印象が変わります。

シャーペンやボールペン、万年筆なんかも木軸で作られていて、種類はいろいろあります。
見た目が木そのままなので、ひとつひとつ木目が違っていて、同じものはありません。

プラスチックや金属のペンと比べると、手に持ったときのあたたかみがあって、気持ちもなんだか落ち着く感じです。
道具として使うだけじゃなくて、「育てる」「楽しむ」って感覚に近いかもしれません。

木が好きな人や、ちょっといいものを持ちたいなって思ってる人には、ぴったりのペンだと思います。

【木軸ペンの魅力とは?】


木軸ペンのいちばんの魅力は、なんといっても「木のぬくもり」です。
手に持ったときのやさしい感触は、プラスチックや金属ではなかなか味わえません。

しかも、木って使っていくうちに少しずつ変化していくんです。
色が深くなったり、ツヤが出てきたりして、自分だけのペンに育っていく感じがします。
こういうのを「経年変化(けいねんへんか)」って呼ぶんですけど、それがまた楽しいんですよね。

見た目もそれぞれ違って、木目や色味に個性があります。
世界に一本しかない、自分だけの道具って思うと、なんだか特別感があります。

ちなみに僕は、日記を書く習慣があるんですが、木軸ペンのおかげで続けられてる気がします。
「今日はどれを使おうかな」って選ぶのも楽しいし、書きはじめると自然と気持ちも落ち着いてくるんです。

<ショート動画>木のペンは色が変化します

【初心者におすすめの木材は?】


木軸ペンって、木の種類によってぜんぜん雰囲気が違うんです。
ここでは、初めての方にも扱いやすくて人気の木材を3つご紹介します。

■ 欅(けやき)
欅は、日本の木の中でもとてもポピュラーで、昔から家具や建具にも使われてきた木です。
木目がはっきりしていて、見た目にも存在感があります。
触り心地はややしっかりめ。重すぎず、軽すぎず、バランスのとれた使いやすさが魅力です。
「まず1本目に選ぶなら、けやきがおすすめ!」ってよく言われるのも納得の安定感です。

■ 山桜(やまざくら)
山桜は、ほんのり赤みがかったやわらかい色合いが特徴です。
落ち着いた雰囲気がありながら、どこかやさしさを感じる木。
使い込んでいくと、色が深くなって、ちょっとアンティークっぽい雰囲気に育っていきます。
軽めで手にしっくりくるので、長時間書く方にもぴったりです。

■ 黒柿(くろがき)
黒柿は、普通の柿の木の中で、まれに黒い模様(墨流しのような模様)が出るものを言います。
この模様が本当に独特で、まさに「自然が描いた芸術」って感じです。
同じ柄のものはひとつとしてないので、特別感を求める人にはぴったり。
少し高級な木材ではありますが、「いい木を持ちたい」という気持ちに応えてくれる一本です。

それぞれに良さがあるので、見た目や雰囲気で「これだ!」と思ったものを選ぶのがいちばん。
迷ったら、ぜひ実物の木目を見てみてくださいね。

<シャーペンはこちら>




【気になるお手入れ方法】


「木のペンって、お手入れとか大変じゃないの?」と思うかもしれませんが、実はそんなに難しくありません。
基本的には、乾いた布でたまにサッと拭くだけでも十分なんです。

乾燥が気になる季節や、ちょっとツヤがなくなってきたな…というときは、
木工用のオイルを少し塗って、やさしくなじませてあげるのがおすすめです。
専用のオイルがない場合でも、えごま油やワセリンで代用できます。

さらに仕上げに蜜蝋(みつろう)を少し塗ると、自然なツヤが出て、ぐっときれいになります。

最初はちょっと面倒に感じるかもしれませんが、慣れてくると「育ててる」みたいで楽しくなってきますよ。
お気に入りの1本を、少しずつ自分の手になじませていくのも、木軸ペンの醍醐味のひとつです。

【まとめ】


木軸ペンは、見た目のおしゃれさだけじゃなくて、使うほどに味わいが増していく道具です。
1本ずつ表情が違って、自分だけの“相棒”のような存在になっていくのが魅力です。

最初はちょっと迷うかもしれませんが、この記事を読んで「なんかいいな」と感じてもらえたなら、
ぜひ気になる木を選んで、木軸ペンの世界に一歩ふみこんでみてください。

はじめての1本が、きっと長く付き合える1本になりますように。



工房では、ひとつひとつ手作業で木軸ペンをつくっています。
木目の個性や手触りを楽しめる一本を、ぜひ見つけてみてください。