2025/12/03 16:51

最終更新日:2026年10月2日
初めて木軸シャーペンを使うとき、
「芯が出ないけれど、壊れたのかな?」
「どのくらいお手入れすればいい?」
「持ち歩いて傷つかないかな?」
と戸惑うことがあるかもしれません。
気に入って選んだ一本だからこそ、大切に使いたいですよね。
ただ、その気持ちからワックスを塗りすぎたり、芯が出ないときに無理に操作したりして、
かえって使いにくくなることもあります。
こんにちは。わたなべ木工芸の渡辺です。
創業76年の工房で、木軸ペンを製作しています。
この記事は、木軸シャーペンを使い始めた方や、
これから購入して日常で使いたい方に向けて書いています。
今回は、初心者の方が失敗しやすい
「芯が出ないときの対応」「お手入れのしすぎ」「持ち運びと保管」の3つを、
避け方と合わせてお話しします。
基本を知って、気に入った一本を安心して使うための参考になればうれしいです。
失敗①:芯が出ないときに、無理に操作してしまう
シャーペンの芯が出なくなると、「壊れたのかな?」と思って、何度も強くノックしたり、ペン先から芯を押し込んだりしたくなるかもしれません。
ただ、原因が分からないまま無理に操作すると、芯がさらに折れたり、内部の機構を傷めたりすることがあります。まずは、次の点を確認してみてください。
<芯が入っているか、対応する太さかを確認する>

芯が出ないときは、芯を使い切っていないか、ペンに合った太さの芯を入れているかを確認します。
Penman JPのシャープペンシルは、0.5mm芯に対応しています。
0.3mmや0.7mmの芯は使えないため、補充する際は芯のケースに書かれた太さも確かめてください。
<芯詰まりでも、無理に押し込まない>
内部で折れた芯が詰まり、うまく繰り出せなくなることもあります。
ただし、芯が出ない原因は芯詰まりだけではなく、機構の不具合やペン先の変形なども考えられます。
対処方法は製品によって異なるので、取扱説明や購入店の案内を確認してください。
分からないまま無理に芯を押し込んだり、細かな部品まで分解したりするのは避けましょう。
<改善しないときは、購入店に相談する>
基本の確認をしても芯が出ない場合は、購入店へ相談してください。
使っているモデルや、どのような状態かを伝えると、対応を確認しやすくなります。
わたなべ木工芸でも、購入後のご相談や修理を受け付けています。
気に入った一本を長く使うためにも、無理に直そうとせず、まずはご相談いただけたらと思います。
失敗②:お手入れをしすぎて、滑りやベタつきが気になる
気に入った木軸シャーペンを大切にしたいと思うと、こまめにワックスを塗りたくなるかもしれません。
ただ、たくさん塗れば良い状態になるわけではありません。
表面に余分なワックスが残ると、ベタついたり、握ったときに滑りやすく感じたりすることがあります。
<普段のお手入れは、乾拭きから>
日常的には、柔らかい布で軽く乾拭きするのが基本です。
手の汚れやホコリが気になったときに拭く程度で、毎回ワックスを塗る必要はありません。
滑ると感じたときも、まずは乾拭きして表面の状態を確認してみてください。
手汗や握る位置によっても持ち心地は変わるため、滑りを感じたらすぐワックスを塗る、
という考え方はしなくて大丈夫です。
<ワックスのお手入れは、月に1回くらいが目安>
Penman JPのような蜜蝋仕上げの木軸は、月に1回くらいを目安に、
表面の状態を見てお手入れしてください。
毎月必ず塗るというよりも、触ったときに「少し木が乾いてきたかな」と感じるタイミングで、
少量の蜜蝋ワックスを薄くなじませるのがおすすめです。
カサつきが気にならなければ、無理に塗り足す必要はありません。
塗った後は、乾いた布で余分なワックスを拭き取ってください。
すでにベタついている場合は、さらに塗り足さず、まず表面に残った分を拭き取ります。
なお、お手入れ方法は塗装や仕上げによって異なります。
ほかの工房のペンを使う場合も、その製品の案内を確認してからお手入れしてください。
普段は乾拭き、木の乾燥を感じたら少量のワックス。
手をかけすぎず、木の手触りや変化を楽しんでいただけたらうれしいです。
失敗③:持ち運びや保管で、傷や傷みにつなげてしまう
木軸シャーペンは、毎日の筆記に使うための道具です。
必要以上に気を使うことはありませんが、持ち運び方や置き場所に少し気を配ると、
必要以上に気を使うことはありませんが、持ち運び方や置き場所に少し気を配ると、
気に入った一本を良い状態で使いやすくなります。
<ほかの文房具と直接触れさせない>
ペンケースの中で、金属製のペンや定規などと擦れると、木軸に傷がつくことがあります。
持ち歩くときは、仕切りのあるペンケースを使うなど、ほかの道具と直接ぶつかりにくい入れ方がおすすめです。
落下によって木軸やペン先を傷めることもあるので、机の端など転がり落ちやすい場所にも注意してください。
<水滴がついたら、濡れたままにしない>
手を洗った後は、手の水分を拭いてから使ってください。
ペンに水滴がついた場合も、柔らかい布で早めに拭き取ります。
濡れたまま放置したり、水に浸けて洗ったりすると、木軸の状態や仕上げに影響することがあります。
汚れが気になったときも、まずは乾拭きから試してみてください。
<車内や直射日光の当たる場所に放置しない>
日差しの強い日の車内や、直射日光が長く当たる窓辺は、高温になりやすい場所です。
熱や乾燥の影響を受けることがあるため、長時間置いたままにするのは避けましょう。
保管するときは、直射日光が当たらず、温度や湿度の変化が大きくない場所がおすすめです。
ほかの道具との接触を減らす、濡れたら拭く、高温になる場所に放置しない。
この基本を意識しながら、日常の筆記を楽しんでいただけたらうれしいです。
まとめ|基本を知って、毎日の筆記を楽しもう

木軸シャーペンを使い始めたときは、芯が出なくなったり、
お手入れや扱い方に迷ったりすることがあるかもしれません。
そんなときは、今回紹介した3つのポイントを思い出してみてください。
・芯が出ないときは、原因を確認せず無理に操作しない
・普段は乾拭きし、ワックスは月1回程度を目安に、木の乾燥を感じたときに少量使う
・持ち運びでは接触や落下に気を配り、濡れたまま・高温の場所に放置しない
気に入った一本だからこそ、大切にしたい。その気持ちは、僕もよく分かります。
基本の扱い方を知ったうえで、毎日の道具として使い、
木の色やツヤが変わっていく様子も楽しんでいただけたらうれしいです。
わたなべ木工芸が製作しているPenman JPの特徴や、ペン作りへのこだわりは、
[こちらの記事](https://www.watanabemokkougei.com/blog/2026/05/10/190939)で紹介しています。
木軸シャーペンはこちら
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木軸ペンとは?初心者にもわかる選び方とおすすめの樹種を職人が解説
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